考える人ブログ

カメラ歴6年の20代男性、考える人 。写真関係の仕事で飯を食う。 ストリートスナップや風景写真がメイン。 街歩き、旅を通して写真について考えてゆく。

火車(書評)

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 今日やっと読み終えたのです。宮部さんの

火車

 かれこれ1か月ぐらい読んでたかなぁ。

 

 

え、読むの遅すぎだって?

そう僕、読むのがすごく遅くて、

1ページ/1分 ぐらいはかかってしまうのです。

 

しかも集中力が持つのは約1時間、ページ数は約600、、、

最低でも10日はかかる計算ですね。

 

 速読を練習しなければ。。

 

 読むのが遅い話は置いといて、一言で言うと

すごくおもしろかった。

 

 

この話は簡単に言うと、クレジットカードと破産が巻き起こす悲劇からの二人の女性の運命を描くミステリーな話。

とってもミステリー。

 クレジットカードによる借金や破産は、だらしないような人が起こすというイメージですが、誰にでも起こりうるということが強調されていて、毎月カード払いを使っていて、カードは生活必需品となりつつある私も気をつけなければ、

と思わせられる時間でした。

 

 

また、宮部さんは比喩がすごく多い。

それがまた的確で、納得させられるんですよ。

 表現も豊か。

すごーく印象に残ったセリフがあるので、載せときますね。

 

 

「あのね、蛇が脱皮するの、どうしてだか知ってます?」

 

「皮を脱いでいくでしょ?あれ、命懸けなんですってね。すごいエネルギーがいるんでしょう。それでもそんなことやってる。どうしてだかわかります?」

 

 

「一生懸命、何度も何度も脱皮しているうちに、いつかは足が生えてくるって信じてるからなんですってさ。今度こそ、今度こそ、ってね」

 

 

「べつにいいじゃないのね、足なんて生えてこなくても。蛇なんだからさ。立派に蛇なんだから」

 

 

「だけど蛇は思っているの。足があるほうがいい。足があるほうが幸せだって」

 

 

 

そうか、そうだったのか、蛇にとっての幸せとは、足なのか。

 獲物を丸呑みし欲求を満たし、足が生えることを夢見て、生きている、それが蛇という生き物なんですね。なんとなくこれから蛇に優しくなれそうな気がしました。

うん、僕の中の深イイ話に認定されました。

 

 宮部みゆきさんは有名な作家ですが、読むのは初めてでこれからも何作か読んでみたいと思いました。