旅に出ることが好き。写真を撮ることはもっと好き。日本各地、世界各地で見たことのない景色を写真に収めるのって素敵なことですよね。
僕は年に数回写真を撮る旅に出かけます。しっかり予定を立ててという時もあれば、ふらっと気の向くままに。という時もあります。
旅の時はたとえ海外だとしても持っていくものは、できるだけバックパックだけ。すべての物を詰め込んで手にはカメラしか持ちません。その方が写真に集中できるから。
でも本当に必要な物は少しぐらいバッグの容量を圧迫しても持っていく必要があります。
今日は三脚の話。
これまでは極限まで荷物を減らすために超コンパクトなミニ三脚を使用していました。動きを止めたい時や、ちょっとした夜景を撮りたい時、結構いい働きをしてくれました。
しかし長崎の夜景の写真を撮りに行った時のこと。素晴らしい眺めを見て、いざ撮影をしよう!としたのですが手すりが思ったより高くてミニ三脚を置く場所が無い… 。手すりの上も安定はしない。真っ暗なので手持ちはブレブレ。全く撮れませんでした…
その時、やっぱり三脚は必要だと思いました。それもいかにも三脚というような、がっちりとしていて重くて安定感抜群の物ではなくて、どこにでも持ち歩けるような軽くてスマートな物。いくらスナップメインの僕でも残したい夜景の風景や動きのある写真もありますから。
そこで購入を決めたのがManfrottoの三脚です。
黒×赤=現代風デザイン
Manfrottoの特徴は何と言ってもそのデザイン性。他のカメラブランドと一線を画するような雰囲気。良い意味でも悪い意味でも目立ちます。個人的には好き。今回購入したのはブラックです。その他にブルー、レッドがあります。
袋の中にに小さくに収められていました。最初に感じたのは「こんなにコンパクトなのに広げてカメラを支えられるのか」ということ。後に広げてカメラを乗せてみるとその不安も吹き飛びました。
トランスフォーム
最初は片手で持てるぐらいに小さい。その重量1.5kg。コンパクトなのでその重さよりも軽く感じます。
こんな感じで広げていきます。まずは脚をぐるっと回して立てて。
ちょっと低めの三脚になります。高さがそれほどいらない時にはこのままで使用できます。
脚に付いたこのレバーで脚の開き方が3種類に調整可能。
安定感が欲しい時は脚の開きを大きくしたり調節します。
ここがポイント
他のメーカーにもありますが、Manfrottoの三脚では脚の伸ばし方にツイストロック式とレバーロック式を採用しています。レバーロック式の方が簡単で時間はかからないような気はしますが、よりコンパクトにまとめるという意味ではツイストロック式の方が良いかと思います。せっかくコンパクトでスマートなので特徴を活かすためにツイスト式にしました。またツイスト式の方が安定度は大きいです。
ここを回して脚の長さを調整します。
三段階伸ばすと脚の長さが最大に。ここまで脚を開いて三脚を準備するのに1、2分くらい。少し時間がかかると思いますが小型化するために工夫された設計なので仕方ないかなと思っています。
自由度の高さがbefree
この三脚は雲台も付属しています。雲台には3Way雲台、ギア雲台、ジンバル雲台、自由雲台、ビデオ雲台とありますが、これは自由雲台のタイプ。
個人的には3Way雲台が一番使いやすいと思いますが、一番コンパクトなのが自由雲台。トラベル三脚であるBefreeはやはりコンパクトさが求められるので良いのかと思います。
自在に動くの自由度の高さが良いのですが、少し構図を変えたいという時、横方向だけ縦方向だけのように微調整できないのが自由雲台のデメリットとして挙げられます。
そんな時のための工夫がされています。外側のつまみでは雲台のボールが大きく動き、内側のプラスとマイナスと書かれたつまみはほんの少しの調整ができるようになっています。外側を回しておおよその構図を決めて、内側を回して微調整する。そんな使い方で構図が自由自在になりますよ。
また、下のつまみは雲台を横に回せるので水平方向だけに自由に動かすことができます。
コンパクトさがすべて
フィルムカメラNikonのF3を装着してみました。スタイリッシュに見えますね。
脚を全部伸ばしてみると細くて支えられるか不安になるのですが、耐重量はなんと8kgもあります。
僕は主にX-Pro1にXF55-200mmという望遠レンズを使用します。バッテリーも入れて1030gなので余裕で支えられます。
FUJIFILMのX-H1という大きなカメラにXF100-400mmという最大級のレンズを 装着した状態でおよそ2kgになります。レンズが長い分、前に重心はかかるとしてそれでもまだまだ余裕がありますね。FUJIFILMのカメラを支えるには十分な耐重量です。それでいてコンパクト、トラベル三脚には言うことなしです。コンパクトでも重さを支えられないのでは意味がありませんね。Befreeは目的にあった抜群に良い三脚です。
数ある三脚メーカーの中からManfrottoを選んだ理由は、デザイン性、価格、耐重量、フットワークの軽さ、そしてブランドネームです。そのバランスがこの三脚にはあるんです。価格はというとamazonで約2万円です。
重量が1.5kgですが、より軽くしたいという方はカーボン製の同じBefreeアドバンスもあります。価格は倍の約4万円ですが、耐重量は変わらずに本体の重量が1.25kgとより軽くなります。少しでも軽い方が!と思いますが僕はアルミで十分かなと思いました。
身軽になって出かけよう!
このサイズ感なら大きめのバックパックには入ります。入らないとしてもケースに入れて肩に掛けてもそれほど負担にはなりません。
これまでは「三脚は脚が太くてがっちりしているものが絶対にイイんだ」と思い込んでいました。
ネットを見ても「安くて良くないものは買うな、買うなら一生モノの三脚を買った方がいい」などと書かれていることがどれほど多いことか。確かに一生モノの安定感が半端ない三脚は確実に良いです。がしかし10万円もしくは20万円とする三脚を高くて買えず、買うまで時間がかかって使用できなかったり、大きくてがさばるという理由でどこかに行く時に持っていくのを躊躇ってしまうかもしれません。そんなことならトラベル三脚を買ってみると良いかもしれません。この三脚を購入してみるとこれ一つで十分な気がします。
夜景はもちろん、工場、朝焼け、スナップ、旅にも持って行きたい三脚です。