“写真とは「光と影を操る」もの”
僕はこの言葉が好きでまさにその通りだと思っています。カメラに入ってくる光を調整して、足りなかったらカメラで補正したり、あえて影を表現したりその自由度と表現力が好きです。このことがカメラの醍醐味であると考えます。
太陽光のような自然の光や、蛍光灯などのように作られた光。ほとんどはそのような光で写真を撮るのですが、それでも光が足りなかったり強調したかったりする時に思うのが、「ストロボを使えばもっと表現力が広がる」
そうは分かってはいたもののなんとなく難しそうだったり、いかにも人工の光っていう感じがある、となんとなく嫌悪感を抱いていました。
ところが最近、とある式典でのカメラマンを依頼され、事前に会場を調べてみると結構暗いことが分かったので、この機会にストロボを買って勉強してみようと思い購入しました。
ストロボでの撮影はこれまでの僕の感え方が180度変わるようなものでした。
スマートに
僕がメインで使用するカメラはミラーレスなのでストロボが大きくてはバランスが悪い。光量もかなり大事だとは思うけど、大きすぎないようにと購入を決めたのがこのNissin i40。
手に乗るような小型の箱に入っています。
カメラに装着してみます。コンパクトでいい感じです。
クラシックな雰囲気を壊さないようなスマートなこのストロボ、良い!
自由自在に
いくら小型でも光の方向を変えられないようなストロボでは「光を操る」とは言えません。
前にも
真上も
後ろにも。
欲しい光の角度に合わせて様々な角度に動くようになっています。もちろん横にも向けられて、カメラを縦位置にした時もストロボが上を向くような使い方ができます。
直感で使えるような配置
ストロボ本体はこのようになっています。A(フルオート)モードやM(マニュアル)モード、SD、SFといったワイヤレスモード、TTLモードなどがあります。当分はTTLモードを使用していこうと思います。右側にあるツマミで調光補正を0.5EVステップずつ変えられます。
使い方がわからなくても簡単に使用できるようになっています。もっと勉強してワイヤレスで発光とかしてみたい!
機能性も悪くない
電池は4本使用するタイプ。小型でも光量が大きく、チャージ時間も短いようです。
24-105mmまでの画角をカバーするこのストロボ。
このようにワイドパネルを引き出すことによって16mm相当の画角までカバーできるようになります。
付属のディフィーズキャップを使用することでより柔らかい光を当てることができます。
Nissin、かっこいいぞ
大きくNissinの文字。
このメーカー、名前は聞いたことがあったのですが詳しくは知りませんでした。
調べてみると1959年日本で創業。以来ストロボだけを作り続けている企業。独創的、確かな技術力で新しいストロボを作っていく、なんか好感が持てます。
撮影の幅が広がる
これまでストロボは報道のカメラマンや、集合写真を撮る人が使用するものと思っていました。今回の機会に少し勉強してみると、いろんなところで使用できることが分かりました。明るいレンズがあればストロボが不要、ということでは決してないということです。
室内での撮影ではもちろん必要、夜の手持ち撮影でも必要です。日中の屋外での撮影以外はすべてにおいて使用した方が良いということです。
ストロボ使用していなかったこれまでの写真。良い使い方をすればさらに表現が広がると思うとワクワクします。
すべてを光照らそう
ストロボによって光を与える、そして被写体を際立たせる。それだけで写真がどんなに良いものになるか。
これからは写真を撮る人として被写体に光を与えるような撮影をしていこうと思います。たとえストロボを使わなくても光を与えるような意識。それが大事だと今回思いました。
今回のストロボを購入する際にFUJIFILM純正の「EF-42」と迷いました。
光量を表すGN(ガイドナンバー)はi40が40、EF-42は42。価格も約23000円と26000円。
ほとんど変わらないのですが、一番の決め手は大きさです。
i40の高さが85mmなのに対して、EF-42が116mm。 スマートさを優先させたいのでよりコンパクトなi40に決めました。
また、より大きな光量のモデル「Nissin i60A」というのがあります。光量が大きいのは魅力的ですがこちらも大きさがそこそこあり、そこまでの光量が必要ないと思ったためちょうど良いサイズ感のこのi40がベストな選択でした。 使用してみてコンパクトさが大事ということも感じています。
ストロボに関してはまだ知識が足りない点が多いので勉強し、近々記事にしたいと思います。