春には桜、それが終わるか終わらないかという時期に菜の花。ここは僕が春を最も感じられる場所です。
今回その場所へ持って行ったのはFUJIFILMのXF55-200mm。広い公園で風景や花を撮る時にこの換算84-300mmという焦点距離はすごく良い。広角端で風景を収めたり、ズームして圧縮効果を生かした印象的な写真を撮れたりとこれ1本で文句なしでした。特に、少し離れて花を撮る時に焦点距離を生かした前後のボケが心地よくとても納得の写真になりました。
F値が3.5-4.8と、明るさとボケがF2.8のレンズには当然敵いませんが画質的にみると特別劣っている気はしません。それでいて価格が比較的安価なレンズなのでぜひともおすすめしたいレンズです
平日にも関わらず、そこには家族連れや夫婦、カップル、授業で来たであろう学生がたくさんいました。たくさんの方とお話をしながら撮る写真は何より僕にとっての楽しみです。
菜の花の黄色がすごく綺麗。春の桜も好きだけど菜の花を見ている方が気分的には明るい気がします。それは桜はすぐに散ってしまう花でどこか寂しげな印象があるからでしょうか。桜は昔、生と死の象徴であったようです。
望遠レンズならではのボケが魅力なので普段は開放にして使うことが多いですが、少し絞るとシャキッとして締まる雰囲気。
この日は暖かかったのでたくさんの人がピクニックのように楽しんでいました。風景に人がいると季節感や臨場感が伝わりますね。
このふんわりとしたボケ、たまりませんね。前ボケに後ろボケ、良いレンズだなと感じている今日。
ハイキングをしている方。美しい山と花。この風景が見れるのであれば毎年春が待ち遠しくなります。芝生に腰掛けてぼんやり景色を眺めていると昨日までのもやもやしたものがすーっとなくなる気がしました。豊かな自然の中にいる自分はちっぽけで、この中にいれば自分の悩みなんてもっともっと小さいことです。
実はFUJIFILMのカメラだけではなくフィルムカメラF3も持って行きました。なんとなく光はフィルムカメラで写していきたいと思うもので、光を見て感動を感じた時の表現がフィルムカメラでしか切り取れないと思うから。デジタルは優等生だけどデジタルで写せない光をフィルムで撮る。そのためにフィルムカメラはいつも僕のそばにあります。
桜が散った木。この公園は桜の名所でもあります。散ってしまった木は少し寂しい気がしますが、春から夏へ向けて精一杯生きようとする緑の生命力が感じられてこれもまた好きです。
少し前にソールライターの写真展を見て深く感銘を受けた傘の写真。この日は日差しが強く日傘をさしている人が多かったのでたくさんの傘写真を撮っていました。
やっぱり春はいい季節ですね。心躍る天気、風景、光。どこを見渡しても被写体になるような季節です。
この一瞬一瞬を写真で残していけるように、カメラを積極的に外に持ち出していきたいなと思います。
撮影カメラ : FUJIFILM X-H1
撮影レンズ : FUJIFILM XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS