賛否両論ありましたが、結果として大好評だった 「BRUTUS 2017年8月号」から月日は流れること約半年。
前作は完売店が続出するほどの人気だったようです。
ちなみに僕は前作を写真集として家に飾っています。
今日本屋で雑誌を眺めていたら、気になる表紙。
あれ?この写真、どこかで見たことなかったけな?
…あ!同じ。
そう、「台湾で見る、買う、食べる。101のこと。」と全く同じ場所での写真。
2017年8月号の増補改訂版、特別編集として新作が発売されていたのです。
また買ってしまいました。
僕が思うに、前作の8月号は素晴らしい特集でした。
が、しかし今作はそれを超える最高の出来、何も言うことはありません。
永久保存版とも言えるのではないかと思っています。
今日はその素晴らしいさと、ちょっとだけ内容についても触れてみたいと思います。
コンセプトは
タイトルにある通り、「見る、買う、食べる」に重点を置いて101のこととして紹介しています。101もあるので結構ボリュームもあります。
なぜ101か、と言うと台北にある台北101にかけてのことだろうと思います。
簡単なことではありますが、台湾好きにとっては嬉しいこと。さすが、やりますね、BRUTUS編集部。
観光に行くと、見る、買う、食べる以外に「遊ぶ」や「聞く」など、することはまだありますが、この3つに絞っています。
この3つが一番の目的のことが多いですからね。年代、男女問わずに楽しめるテーマがたくさん載っています。
ここがすごい その1
今作の特集はパラパラと読むと、台湾に行きたい欲望が本当に高まります。
なぜかというと、知らないことがたくさん書いてあるから。
僕自身台湾の雑誌など大好きでよく読みます。
一般に書店で売っている台湾の本は、行ったことがある場所が多く、目新しいことがほとんどありません。
それに比べて今回のBRUTUSは、今までに無いくらい知らないものや、新しい場所などが多いのです。
もちろん台湾を代表する定番もあるのですが、異なった視点で書かれているので、台湾に行ったことのある人も無い人も確実にワクワクする内容となっています。
このことに最初に感動しました。
ここがすごい その2
もう一つは写真。
まずは表紙を見て驚きました。前作の特集と全く同じ台南の「國華街」という場所。
前作は日中(おそらく午前)の写真だったのに対して、今作は夜の写真。
同じ場所で、時間を変えて撮るというのはすごい発想です。
この記事で前作の表紙の写真について詳しく書いています。
日中の道路は前記事に書いた通り、台湾らしさ全開の写真。
夜は夜で、台湾特有のネオンっぽいカラフルな光、夜市のような店が並び、外で食事をする文化が、1枚で感じ取れる素晴らしい写真です。
前作の表紙で賛否両論あったと言いました。
その批判の内容は「この汚らしい風景が台湾なのか?もっと綺麗な風景はたくさんある。」といったようなことです。
僕はそんなことは全く思いません。
確かに一見、ごちゃごちゃした道路に見えるかもしれませんし、台湾には綺麗な風景もたくさんあります。
しかし、BRUTUSの作者は見た目で綺麗な風景を表紙にするのではなく、台湾そのものの良さが生きた風景、感情に働きかける奥行きのある風景を選んでいるのです。
批判がたくさんあったのにも関わらず、同じ風景を時間を変えて撮るという信念が本当に素晴らしいと感じました。
内容は
台北だけでなく、台中、台東、台南・高雄、墾丁、太魯閣・花蓮エリアの情報が多く載っています。
さらには前作にもあった「日本の友達が遊びに来た時、連れて行きたいローカルスポットはどこですか?」という台湾のちょっとした有名人に聞いた特集もありました。
やっぱり良い場所は、現地の人が一番知っているのでこういう特集はありがたいですね。
最後には101のことの地図が載っています。101のことの中で気になったことがあれば地図を見て全て行くことができるので、本当に永久に保存すべき一冊です。
101の中で僕が気になるのは
やりたいことを101の中から1つ選ぶとしたら、19番目にあった「こだわりのコーヒースタンド」を巡ってコーヒーを飲むことでしょうか。
お茶が有名な台湾で、お茶の店はどの本にもたくさん載っています。
コーヒーも美味しいと最近よく耳にしますが、美味しいコーヒーの店は他の本にはあまり載っていません。
台湾産のコーヒーもこれからどんどん注目されいくと思っているので、ゆったりと巡ってみたいですね。
その他にも気になることはたくさんです。本当に台湾に行きたくなりますよ。
最後に
前作同様、ガイドブックであり写真集でもあるような一冊で、今作はさらにパワーアップしています。 ゆったりパラパラと見るだけでも良いような本です。
表紙や、内容も含めて、本当にBRUTUSには圧倒されっぱなしです。
前作では表紙を自分好みに変えて、自分だけの台湾の表紙を作成できるアプリが登場して話題になりました。
その自分だけの台湾が今作の最後のページに載っています。人々の台湾を愛する気持ちが伝わって来ました。
「謝謝台湾」の文字とともに。
僕も自分だけの表紙作ってみます。