先日の【栃木編その1】の続きです。
栃木県に行く際、もちろん日光東照宮は行ってみたいと思っていました。しかし、それ以上に行きたかったところがあります。
足尾銅山です。
足尾ってさびれた、昭和に繁栄した町ってイメージ。古臭く、なんかパッとしないイメージでもあります。
実は僕、このようなさびれたというかなんというか、廃墟のような場所が大好き。
少し変かもしれないけど、ワクワクしてきます。
その足尾に満を持して行ってきました。
さらに今回は足尾に加えて、大谷石資料館周辺の写真もアップしていきます。
物静かな町、足尾
昔の写真や映像なんかで見ると、人が大勢いて皆が採石場で働き、ワイワイしている様子ですが今となってはもうさびれて何もない場所です。
足尾の中心(だった?)足尾駅も、電車が通るんだか、通らないんだかという無人駅です。夜になると街灯もなく真っ暗になってしまいそうでした。
完全なる無人駅です。おそらく1時間、2時間に1本電車がくるだけなんだろうと思います。
銅山、入山!
途中までトロッコで行くことができます。トロッコで奥の方までいけるのかな?と思っていましたが、乗れるのはほんの数百メートル、たった3分ぐらい。
個人的にはもっと長い距離をトロッコで進んでいきたかったです。きっとそう思う人は多いでしょう。
そこからは歩きます。昔ここで働いていた人が掘った穴を進んでいきます。
距離にして1200キロメートル、東京から博多までに相当します。ものすごい距離です。
どんだけ掘ったのでしょうか。穴を掘る技術もそれほど発達してない時代に、全く考えられない距離ですよね。
銅山も観光地化はされているものの人が全くいませんでした。そのおかげでゆっくり、じっくりと見られました。
足尾の歴史についても学ぶことができました。
廃墟。そしてまた廃墟。
旧足尾町、現日光市の足尾にはかつて栄えていた面影はなく、古くなって廃墟と化した建物が多くあります。どれも少し怖い印象を受けます。
廃墟を撮る時なんとなく、モノクロの方が雰囲気が伝わるかなぁと思ってすべてモノクロです。
僕のように廃墟が好きな人はぜひ足尾に行ってみてほしいです。
まるでドラクエの世界観
宇都宮市にある大谷資料館。ここは有名な大谷石を採る場所を観光地にした所です。観光はもちろん、音楽のPVでもよく用いられています。
階段を降りて、ダンジョンへと入っていきます。
「テッテッテテテッテー♩」
頭の中ではドラクエの音楽が流れていました。地下へ進んでいくと野生のドラキーが現れてきました(妄想)
暗闇から光が差し込む場所。こういう場所って大好きです。プリントして家に飾りたい写真の一つです。
GLAYの名曲「SOUL LOVE」もここで撮影しましたよ。
何度もPVで見たあの光景です。
大仏?が見下ろしていました。空は快晴でした。
宇都宮、非常に暑い。
大谷は宇都宮市内から少し離れているのですが、宇都宮に行く際は必ず行っておきたい観光地の一つだと感じました。
時代を感じさせる場所
栃木県で、特に足尾に行った際に、いろいろ考えさせられた旅でした。
かつては銅の生産で栄えていた場所も時代とともに変わっていく様が、寂しく少ししんみりします。その背景には足尾鉱毒事件や、その他にも様々なことがあり、そのことについても考え、勉強になりました。
かつては銅山で栄えていた場所ですが、これからは産業遺産としての観光地として栄えていってほしいという僕なりの願いがあります。
今回行ってみた感じだと、栃木県はそこにはお金をかけていなく、あまりやる気を感じませんでした。
確かにかつてのままで残してほしい気持ちもありますが、観光地化と産業遺産としての両方を持ち合わせることによってたくさんの人に足尾を訪れてもらい、たくさんの人に足尾を知って、感じてもらいたいと思います。
小学生、中学生は授業で足尾について学びますが、教科書だけでは学べないことがこの町にはたくさんあるような気がします。
実際に見て、触れて、感じて、考えて。そうしてやっと気づくことが多い場所です。
そんなことを考えながら歩いた僕でした。
栃木県は初めてだと言いましたが、また行きたくなる場所ばかりです。
写真を撮るにもとても良い所で、またスナップ写真を撮りに行こうかと思います。