気になる話

本当に?好きな画角は年齢に比例するって話。

 

画角(焦点距離)とは人によって好みがあるものです。

広角よりなレンズから望遠まで、様々なレンズが各メーカーから出ていて、選ぼうと思えば自由に好きな画角を選べます。

様々な焦点距離のレンズを持ち合わせている人もたくさんいます。

撮る時の状況によって使うレンズは変わってはきますが、それでも好みの画角のレンズに偏っていくのが普通です。

この間少し興味深い記事を発見しました。

何度か拝見させてもらったブログの中のこの記事です。

年齢画角説 : mONOCHROMe

「年齢画角説」

この考え方は写真家の高梨豊氏が考えたものです。

年齢が上がるにしたがって好んで使用するレンズの画角が狭く(望遠よりに)なっていくというもの。ふむふむ、気になる

赤城写真機診療所で有名な、写真家の赤城耕一氏も高梨氏の考え方を取り上げていました。

赤城写真機診療所 (玄光社MOOK)

(これ超良書なので読んでみてください。勉強になります)

高梨氏は、

若い頃は気持ちが尖っている。だから28ミリの広角レンズが合っている。気持ちと状況が一緒になったということ。

でも年齢を重ねると、若い頃に考えなかった「人生」という言葉にリアリティを持つようになる。

故に、目の前にある状況から「事」や「物」を捉え、その事物の奥にある本質に目を向けるようになる。

というような事を言いました。

これを読んでなるほどなと思いました。年齢と画角の関係など考えた事もありませんでしたから。

僕は、最近好んで23mm(35mm換算35mm)のレンズを使用しています。50mmのレンズも使用するのですが、画角が狭くてしっくりこない感じがいつも少し窮屈です。

その点、23mmというレンズが今の僕に一番しっくりくるのかと思います。見たものをすべてファインダーに入れたい、アップしたければ寄って撮る。そういう撮り方をしています。

ちなみに僕は現在25歳です。

気になったので写真を撮るのが上手な周囲の人にも聞いてみました。

確かに40歳ぐらいの人は35mmかそれ以下を好んで使用していて、50過ぎの人は50mmしか使わないという答えでした。この説の通りです。

高梨氏の言った、年齢を重ね物事の本質が見えるようになるという事もそうですが、画角年齢説の考え方を僕なりに考えてみました。


視野が狭くなる

これは一般的に言われているのですが、若い時は180度近く見えている視野が、歳をとると100数十度、高齢者は100度にまでなってしまうという事です。ここまで視野は狭くなってくるのですね。

視野が狭くなり見えるものが少なくなると、画角が広いレンズを使用した時見えないものまでファインダーに写り、気持ち悪く感じるのでしょう。

足を動かさなくなる

僕のように目の前にある物をそのまま撮り、アップで撮りたい時は近づいて撮るという撮り方をする人よくいると思います。

今はどんどん歩いて撮ろうと思いますが歳をとっていくと楽をして撮影するようになるかもしれません。

足を動かさないで撮るという撮り方によって、画角が狭いほうにシフトするのかもしれません。

写真が上手になっていく

スナップ写真において、写真を見て何か感動したりいい写真だなと思う写真はどんな写真か?

目の前の風景がただ写った写真より、物や人を象徴的に大きく写した写真なのではないでしょうか。

年齢を重ねて経験が増えていくと写真を撮るのが上手になっていくものです。物や人を象徴的に撮る時は、画角が狭いほうが撮りやすいというのは経験上、僕自身も感じました。

人はあまり寄ると威圧感を与えてしまいますし、物に近くに寄るのもある程度までです。そういった撮り方をするには望遠よりのレンズの方がよく撮れるのです。

そうは感じていても画角が狭いレンズを使わずに、画角が広いレンズを使っているのは心地が良いからです。望遠レンズで気持ちよく撮れるようになった時、写真の進歩があるのかもしれません。

物事の本質に気づけるようになる

高梨氏が言ったように、僕自身感じている、目の前の光景と気持ちが一緒になっている今の状況が、歳を重ねると物事をしっかり見つめ、奥にある本質に気づけるようになっていきます。

風景を見るとあれもこれもいいなと思ってしまう状況から、一つの物事に集中して良さに気づけるようになるという事です。

そのようになれるか分かりませんが、カメラの望遠寄りが好きになった時には、少しだけ大人になったなと思いたいものです。

まとめ

高梨氏が考えた説はまさにその通りで、好きな画角は年齢に比例して狭くなっていく(焦点距離が大きくなっていく)ことが分かりました。

ただし、これは目の前のものを撮影したり、足を動かして撮るスナップ写真に言えることなのかなと思います。例えば風景を撮ったり、星空を撮ったりする場合は別です。

理由についても僕なりに考えて書いてみました。

身体の年齢的変化や、精神状態の変化によるものが多いと感じています。

結局のところ、無理して自分に合わない画角で撮るより、好きな画角で気持ち良く写真を撮ることがいい写真を撮るということに繋がります。

 

これからの写真撮影

僕はまだ気持ちが尖っているのでしょうか?

…はい、まだツンツンです。気持ちと状況をそれぞれ整理できるように努力します。

 好きな画角は年齢によって自然に変化してきて、その自然な流れに合わせて、見栄を張ったりすることなく自分の好きなように写真を撮っていきたいですね。

自然に好みが変わってきた時、自分が少し成長して大人になれたと思うことにしていこうと思います。

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