FUJIFILMの単焦点レンズの豊富さ、みなさんご存知ですか?FUJIFILMを使っている人は知っていると思いますが、ものすごく多いんです。おそらくカメラ界イチ。
最近は様々なメーカーのミラーレス機が出ていますが、単焦点レンズの多さでFUJIFILMを選ぶ人も多いくらいです。実際僕もFUJIFILMのミラーレスを使っているのは、画質に加えて単焦点レンズが決め手となっています。Xマウント、XFシリーズ、フジノンレンズとも呼ばれるレンズ群です。
FUJIFILMのミラーレスは、僕の愛機X-Pro1から歴史が始まって今現在に至るまで多くの進化を遂げてきました。その間FUJIFILMユーザーは増え続け、日本を代表するCanonやNikonまた、フルサイズミラーレスの元祖であるSonyから乗り換えをする人もいるというのが事実です。
ミラーレス機発売当初からFUJIFILMは、他のほとんどのメーカーの単焦点+ズームレンズという構成とは異なり、単焦点レンズが3本ラインナップされていて、単焦点レンズに対するこだわりが強くありました。
今現在でもすべての31本のレンズのうち17本が単焦点レンズと、数字にして55%を占めています。(未発売レンズを含む)
55%という数字は、ミラーレスの代表であるソニーの44%、オリンパスの43%、パナソニックの39%と比較してもはるかに多い割合となっています。ミラーレス機発売から時間がたった今でも単焦点レンズに対する情熱を感じます。
ここからは、FUJIFILMをブランドイメージを作ったとも言えるマクロレンズを除く単焦点レンズを全12種類すべて紹介していきます。
※2019年7月現在単焦点レンズのラインナップは15本になりました。
ちなみに「R」はRingで絞りリングのことで、「WR」はWeather Resistantで防滴防塵仕様、「LM」はLinear MotorでAF駆動に音が静かなリニアモーターを搭載しているということです。s
Contents
広角域単焦点レンズ
XF 14mm F2.8 R
FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF14mmF2.8 R
価格 7万8000円前後
単焦点レンズの中で最も広角なレンズ。
明るさと、フィルター径58mmというコンパクトさも持ち合わせています。14mmというなかなか馴染みのない画角ですが、人間が見たままに限りなく近い画になります。真っ直ぐではなく、そのくびれたフォルムも特徴的です。名付けるならおしゃれレンズですね。僕も欲しい1本です。
XF 16mm F1.4 R
FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF16mmF1.4 R WR
価格 10万円前後
2番目に広角で、価格がやや高いレンズです。大口径で、大きくてどっしりと構える16mm。
約10万円と値段は張りますが、解放F1.4で16mmとなると他のメーカーなら倍近い値段なので、コストパフォーマンスが抜群に良いレンズと言えます。最短撮影距離も15cmとかなり寄れて、非常に明るいのでどこでも万能な1本です。
XF 18mm F2 R
FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF18mmF2 R
価格 5万4000円前後
見ての通り小さく、非常に軽いパンケーキレンズ。その重さはわずか116gです。
116g!「卵2個分」というとその軽さが想像していただけると思います。
この大きさ、軽さで明るいレンズというのは珍しいものです。軽さと明るさと持ち運びに便利なので、旅行やスナップ写真を撮るにはもってこいです。
XF 23mm F1.4 R
FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF23mmF1.4R
価格 8万5000円前後
23mmという焦点距離のうちの一つ。素晴らしいと言われる評判も頷けるように、画質は申し分ないです。シャープで、キリッとした画を作り出します。
F2と比べると、大きさやAF性能でやや劣るかなと感じて僕はF2を選びました。このF1.4のボケに惚れ込む人も多いので、最終的には好みの問題かもしれませんが。
XF 23mm F2 R WR
FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF23mmF2 R WR B ブラック
価格 4万4000円前後
僕も持っているこのレンズ。FUJIFILMの単焦点レンズ群で比較的新しいレンズです。安い、コンパクト、軽いという特徴があります。
F1.4に比べてメリット、デメリットはそれぞれありますが個人的にはこちらのレンズを推します。散々比較して選びました。
標準域単焦点レンズ
XF 27mm F2.8
FUJIFILM 単焦点広角レンズ XF27mmF2.8 B ブラック
価格 4万5000円前後
単焦点レンズ群の中で最も軽く、78gという重さです。薄さも特徴的です。AFも高速なので、スナップに適した一本です。
やはり軽さは重要です。カメラを持っていかないことには写真は撮れないので、気軽に持ち運べて、機動力のあるレンズです。
XF 35mm F1.4 R
FUJIFILM 単焦点標準レンズ XF35mmF1.4 R
価格 5万8000円前後
FUJIFILM Xマウントの神レンズとも言われるこのレンズ。
試し撮りをしてみた画質は、独特の雰囲気ある写真という感じでした。35mmという画角はフルサイズ換算で約52mm。余計なものは入れずに撮りたい被写体に注目するような「引き算の美学」ですね。標準とも言われるこの画角で、僕が今最も欲しいレンズです。
XF 35mm F2 R WR
FUJIFILM 単焦点標準レンズ XF35mmF2R WR B ブラック
価格 3万9000円前後
このレンズも2種類ある35mmのうちの一つ。特徴はWRとあるように防滴防塵であることや、AF速度が早いことなどがあります。
23mmと同じようにF2は、価格も安く、コンパクトです。単焦点の中で一番売れているのがこのレンズです。FUJIFILMの最初のレンズでしたらこの辺りがいいかもしれません。いろいろと悩みどころも多いのがこの2種類ですね。
望遠域単焦点レンズ
XF 50mm F2 R WR
FUJIFILM 単焦点中望遠レンズ XF50mmF2 R WR B ブラック
価格 4万4000円前後
56mmと比較してものすごくコンパクトで軽量なこのレンズ。
望遠域をカバーしつつ小さいので、旅行に持って行くならこちらです。小さく安価だからといって作りが安っぽくなく、デザイン性もあるレンズです。
XF 56mm F1.2 R
FUJIFILM 単焦点中望遠レンズ XF56mmF1.2 R
価格 8万9000円前後
F1.2による美しいボケが特徴のレンズ。56mmにはこちらと、APD(アポダイゼーションフィルター)という前ボケ、後ボケのどちらでも柔らかいボケを生成できるフィルター搭載の2種類があります。金属製の絞りリングなどデザインにもこだわっているようです。
APDが付いたXF56mmはボケの美しさが全く違いますが、その分少しだけ暗くなってしまいます。ボケをとるか、明るさと価格をとるか、それによってこの2つのどちらが選ばれそうです。
XF 56mm F1.2 R APD
FUJIFILM 単焦点中望遠レンズ XF56mmF1.2 R APD
価格 14万3000円前後
望遠域でボケを重視するならこのレンズ一択です。ボケにおいては唯一無二の存在となっています。
ただし価格は一番の高価なこのレンズ。その価格だけの写真が撮れるのではと思っています。
非常にボケが綺麗で、僕も余裕があればAPDを一度は使用してみたいと思っています。
XF 90mm F2 R LM WR
FUJIFILM 単焦点望遠レンズ XF90mmF2 R LM WR
価格9万7000円前後
フルサイズ換算で137mm相当とかなりの焦点距離です。長さもこの通り長く、大きさも大口径とも言えるレンズで、見た目はズームかと思うような1本です。
かなり使いづらいと感じる画角ですが、寄ることなく撮影し、威圧感を与えないスナップ写真が撮れます。焦点距離が長くF2なのでものすごいボケを作り出します。解像度の高い画が持ち味のこのレンズも使ってみたいと感じます。
最後に
FUJIFILMの単焦点レンズ全12種類をあげてみました。(2019年7月現在、単焦点レンズは全17種類になりました。後ほど追加します)
いかがでしょうか。見てるだけで欲しくなってきますよね。デザインもいいものばかりです。これらのレンズは実際、他のミラーレスメーカーよりもやや高いです。しかも重さも重い。
しかしながら画質に定評があるFUJIFILMだけあって、写し出された画を見ると、描写力、色あいなどにおいてこれらの単焦点レンズ群に納得ができるでしょう。そういった点、FUJIFILMを愛する僕がこの単焦点レンズ群をオススメします。
FUJIFILMの単焦点レンズをぜひ多くの人に体感してもらいたいと思います。また、僕が使用しているズームレンズ、こちらもオススメですよ。作例も載せているのでよかったらどうぞ。