ニュースになり、予告が映画館、テレビで放送されるようになってきました。
映画「写真甲子園 0.5秒の夏」
11月11日に北海道先行公開、11月18日に全国で公開になります。
僕を含め、写真やカメラが大好きな人、北海道が大好きな人は楽しみな作品ですよね。
なかなか前評判もありそうです。
まだ公開前なので詳しいことは分かりませんが、今日は予告をじっくり観て感じたこと、調べて分かったことをイチ早くお教えしたいと思います。
写真甲子園とは
北海道東川町の町おこしのために始まった全国高校写真部の日本一を決める大会です。
別名「全国高等学校写真選手権大会」。通称、写真甲子園と呼ばれています。
毎年夏に行われ、全国11ブロックから優秀校18校が選ばれます。
作品は、高校生3名で8枚で1つとして応募します。
500校を越える高校が参加し、3つのステージを戦います。その3ステージの合計点数で勝敗が争われます。
レベルが高く、まさに「甲子園」といった大会になっています。
どんな映画?
監督・脚本は「ぼくらの七日間戦争」の菅原浩志監督。彼自身北海道の札幌市出身で、特別な思い入れがある映画でしょう。
出演は、笠菜月、白波瀬海来、甲斐翔真、萩原利久、河相我聞、千葉真一、秋野暢子など。
高校生役の人は皆、実はカメラ初心者。しかしカメラを手に半年以上、いろいろな場所を歩き、写真として切り取り、練習してきたそうです。
結果的には見える世界が変わったと語っていました。
内容
東川町を舞台に、大阪の関西学園写真部と、東京の桜ヶ丘学園の写真部の学生が、写真甲子園を目指します。
出場するまでの道のりや、実際に出場することはできますが、そこから挫折や葛藤に直面し、友人と教師とともに成長していく姿を描いています。
写真甲子園に「挑戦した人だけが見える世界」を目にすることができるのか..
そして写真部の高校生の結末はいかに…
青春のすべてをかけて写真に没頭し、必死にシャッターを切る姿はやはり自分の青春時代と照らし合わせて、高校生は良いなと思うことでしょう。
この映画の見所
キャストに注目です。
教師役の秋野暢子の演技、千葉真一の渋さはやはり素晴らしいです。
高校生役はこれからブレイクしそうな若手が多いのも初々しさがあって注目です。
また、写真映画というのは多そうでも、探してもなかなかありません。
この映画は生粋の写真に特化した映画なので、シャッターを切る姿、写真を撮る時に息を飲む緊張感、デジタルのデータの管理についてなど、写真を普段撮っている人が共感できるような場面がリアルに描かれています。
自分もこのようにして撮ってる、などと感じながら観ると面白いです。
写真映画というだけあって風景の撮り方にもこだわっていると思います。
北海道の大自然。特に予告に写っていた、滝、広大な平野、キラキラした川、煙が立ち込める山、ひまわり畑が素晴らしく綺麗でした。
大通公園からのテレビ塔、美瑛の青い池も写っていて、北海道の人や、北海道が好きな人は嬉しかもしれません。
主題歌として、途中から流れる大黒摩季の「latitude〜明日が来るから〜」
ラチチュードという言葉は写真でよく聞く言葉ですが、画像として表現できる露光域のことを言います。ダイナミックレンジとほとんど同じと捉えて良いです。
この曲が青春の映画にぴったりに感じました。
大黒摩季といえばやはり「ら・ら・ら」のイメージ。
その歌詞でこのようなフレーズがあります。
年月が経つのはナゼこんなに早いのだろう
あっという間にもう こんな年齢だし
僕には大黒摩季=青春時代の記憶、という勝手なイメージがあります。
そんな想像でこの挿入歌のその声に、深く学生時代の記憶を考えてしまいました。
とにかく言えるのはこの映画にものすごく合うイメージの歌手ということです。
使用カメラ
この映画では全て Canon のカメラが使われています。
気になったので、使用カメラをじっくり注目して見てみると
デジタルカメラは
・EOS Kissシリーズ
・8000D
・7D
フィルムカメラは
・AE-1
が使われていました。もしかしたら他にも何種類かあるかもしれませんが。
Canonの入門モデルから、ハイアマチュアモデル、さらにはフィルムまで使っているのでCanonを好きな人からみたら、良いですね。
0.5秒?長くない???
この映画のタイトルにもなっている「0.5秒の夏」
おそらくシャッタースピードのことを言っているのだと思います。
カメラを使ったことのない人が 0.5秒と聞いたらすごく短いですが、写真を撮る人からしたら 0.5秒はとても長いです。
それもすごく中途半端な数字です。
0.5秒ということは 1/2秒。手持ちで撮影するとしたら、補正やその他様々要素はありますが、経験上1/60秒ぐらいだと、ほとんどの場合手ぶれしないで撮影できます。
0.5秒での手持ち撮影で、手ぶれしないのはとても難しいことです。
では、他に考えられるのは三脚を使ってカメラを固定する場合です。
予告最後のシーンで花火が上がって終わるので、花火を三脚を使って撮る場合を考えてみますが、 0.5秒は使いません。
普通花火は、限りなく短くても 4.5秒ほどのロングシャッターが必要になりますので、やはり 0.5秒は何を撮るのか、分かりません。
映画を実際に観て、ただ単にタイトルの音の響きのための 0.5秒という数字なのか、それとも何か目的物を撮るための 0.5秒なのか、見極めたい、というのも僕の映画を観る際の楽しみの一つです。
最後に
いずれにせよ写真映画であるので期待が大きいです。
写真を撮る上での心境なども学べる良い映画であると思います。
写真が好きな人は細かなところまで注目して観れて、写真をやったことのない人はきっと写真を撮ってみたいなぁと思うきっかけになる映画だと思いました。
個人的には、フィルムカメラまで使用していて少しマニアックで嬉しかったです。
北海道という大自然で写真を撮ることの素晴らしさが伝わってきて、僕も旅をして悠々と写真を撮りながら歩く時間が欲しくなりました。
11月18日、楽しみにしていましょう。
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