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僕が好きな写真家6選。生き方も作品も好き【おすすめ】

遠くを見る男性

写真を撮る時にお手本にしている写真家っていますか?または、こういう写真を撮りたいと思える写真家。
そのお手本となる写真を、もしも完全に真似てしまうと自分のスタイルが出てこなくなります。

しかし最初は誰しも人の写真を見て、真似して、感じて、学んで、そこから自分が撮りたいと思える写真を撮れるようになるものだと思います。写真家の写真を見て、自分でも撮ってみると新たな視点でものを見ることができるようになります。(ちなみにここで言う写真家とは、プロ、アマ問わず全ての写真を撮る人を指します)

 

僕は写真を撮り始めて6、7年。様々な角度から様々な種類の写真を撮ってきました。その撮ってきた写真の中には写真家の影響というものが少なからずあります。
この「街のスナップの撮り方素敵だな」と思って同じように撮ってみて、「なんだか違うな〜」と思って、もっと良い自分のスタイルが見えてきたりして、結局写真家の写真にはいつもお世話になっています。写真を撮ることも好きですが、人が撮ったものを眺めるのも大好きなのです。

写真家の写真にはそれぞれ個性がものすごく感じられて、この人の写真を見るとこういう気持ちになる!というものがあります。
今日は僕が好きな写真家6人について、特徴や一部作品も含めて紹介していきたいと思います。

 

竹沢うるま

 

旅に出たくなる写真家

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1021日103ヵ国を巡る旅、など旅を写真にしている人。写真集だけでなく何冊か旅行記も出しています。写真ももちろんですが、旅とは何かと考えさせてくれる写真が特徴です。テーマが壮大ですね。

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その土地に住んでいる人の表情を撮った写真がすごく好きです。みんな自然な顔をしていて国柄だったり暮らし方が伝わってくるような気がします。

 

 

濱田英明

 

瞬間と空気感を切り取って残していきたくなる写真家

日本はもちろんのこと、海外でも有名な写真家。台湾で写真集を出版していたり、有名な台湾人を撮っていたり、その他いろんな場所でも撮っています。
彼の写真は撮るタイミングが絶妙です。人の自然な表情そのものを最も上手に撮る写真家だと僕は思います。

最初は子供の写真をSNSで載せていて、反響を呼び雑誌の表紙になり、個展を開き、写真家になったようです。
彼の子供の写真を見ていると、自分の子供のように身近に感じ、とても愛おしくなるような気持ちにさえなります。1枚1枚が物語を持っていて、普通の日常が素晴らしいことなんだなと感じさせてくれます。ずっと見ていても飽きないような写真達です。またwebサイトが非常に秀逸で、見ていて心地が良い雰囲気です。ぜひ注目して見てほしい写真家です。

Hideaki Hamada Photography

 

 

川内倫子

 

日常の写真を撮りたくなる写真家

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何か特別ではなく、日常の一瞬に光を当てる。生きているなぁと感じさせてくれる写真が特徴かと思います。綺麗に映える写真とかでは決してないが、彼女の見たものが写真を通して伝わってくるような感じがまた良いです。

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この写真もおそらくフィルムで撮られたものです。太陽に照らされた海が反射した光の中、鳩が自由に飛び回っているだけなのですが、直感的に良いなと思います。色が美しいし、光が眩しくて、動きが感じられ、ハトが生きているなぁって感じます。

 

 

川島小鳥

 

台湾に行きたくなる写真家

「愛の台南」という僕が大好きな彼の本があります。台南を特集した本は珍しく、写真集としても、台南のガイドブックとしても非常に良い本です。こんなにも台湾を美しく、懐かしく、撮る人はなかなかいないです。写真集のために何度も台湾に通って、中国語の塾にも通って中国語がすごく上手になったらしいです。
写真集「明星」では台湾の風景や、人々を撮影していて台湾の良さがものすごく伝わってきます。
僕も台湾に行って写真を撮るのが好きで、何度も行っています。彼の写真を見て、こんな風に撮りたいという写真が多くあり台湾にすぐにでも行きたくなりました。

 

 

市橋織江

 

フィルムで撮りたくなる写真家

青っぽく、淡いふわっとした写真が特徴です。フィルムで撮る女性写真家。
機材は、mamiyaの中盤カメラRZ67II、フィルムはほとんど、フジカラーpro400を使用するようです。彼女の写真を見てこのカメラが欲しくなった人は何人いるでしょうか。

世界を切り取る感覚は、僕の、写真の流儀・意義を語ってみる。 – 考える人ブログの記事に書いたようなことで、彼女の写真は参考になります。
フィルムでしか取れない写真、そんな写真があるんだなと教えてくれているように思います。写真を撮っている男性もそうですが、女性にはぜひともじっくり写真を見てもらいたいです。

 

 

森山大道

 

スナップ写真を撮りたくなる写真家

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最後に一番好きな写真家、森山大道

森山大道といえば「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風が特徴です。「アレ」とは粒子一つ一つが綺麗でなく、言い換えれば大雑把な現像。「ブレ」とはそのままで、ブレていること。「ボケ」とはピントがうまく合っていなくて、普通の人ならもやもやしてしまうようなことです。このように一般的な写真家が撮る写真とは一味違った、普通なら失敗と思われるような写真が彼のスタイルなのです。これが日本だけでなく海外でも高い評価をされています。

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モノクロが多く、ハイライトが強い感じで、見た時のインパクトが強いのも特徴です。
彼の言葉で「商店街はシャッターチャンスの宝庫」、「世界はいつも決定的瞬間だ」というものがあります。非常に共感できる写真家です。
また、カメラにおいても、有名な写真家は一般人がなかなか手を出せないような高級カメラを使用しているのが多いのに対して、彼は安いコンパクトなフィルムカメラなどを使います。カメラのスペックによって撮る写真が多少変わるにしても、その人が持つ世界観はどんなカメラを使っても変わらないものなんだなと思います。
彼のスナップ写真に学んで得たものは大きいです。

 

 

人の写真を見てみよう

以上が僕が好きな写真家です。
作品もですが、その人の写真に対する思いや撮影スタイルも好きな人達です。これらの人の写真が僕の写真の原点でもあります。

その他、世界には、名前も顔も分からないようなアマチュアカメラマンなどの写真も、良いものがたくさんあります。
とにかくこれからもたくさんの写真を見て、景色の感じ方が人によって様々なんだなということを理解し、自分流というものが出来ていけばいいなと思っています。

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