写真を保存するツールの中で、Amazonは機能面でもコスト面でも他と比較して非常に優れたクラウドストレージです。
Raw画像を無制限に保存できる利点は本当にすごい。
写真を撮るなら必ず入るべき「プライムフォト」他サービスと料金比較
しかしこのサービスを使用する際に、少し分かりづらい点が1つあります。
それは「Amazon Driveとプライムフォトの違い」です。
それぞれ名称が違うだけで同じもの?それとも全く別物?
さらにはAmazon Photosと呼ばれるサービスもあるの?
似ているようで少し意味合いが違う2つの名称。本記事では分かりづらいこれら2つについて、誰でも理解できるように解説します。
本記事を読んだ後、疑問に思っていたこれらの違いが明確になるはずです。
理解した上で、できるだけメリットを最大限に利用した使い方をしていきたいですね。
1つずつ解説していきます。
Amazon Drive?プライムフォト?Amazon Photos?
実を言うと世間一般に使用されている、Amazonの写真関連のサービスには3つの名称があります。
・Amazon Drive
・プライムフォト
・Amazon Photos
この中でプライムフォトというのはよく言われる名称ですが、実はAmazon Photosと同じものを指します。
プライム会員が使用できるAmazonのフォトサービスだから分かりやすく「プライムフォト」と呼んでいるわけです。
プライムフォトの方が僕自身も言いやすいので、以下プライムフォトと呼びます。
つまり、Amazonの写真サービスは
・Amazon Drive
・プライムフォト=Amazon Photos
この2つで成り立っているわけです。
Amazon Driveとは
Amazonが提供するクラウドストレージサービスのことです。
5GBまでは無料で利用できますが、それ以上の容量(30TBまで)はストレージに応じて各種プランに分かれていて追加料金がかかります。
ストレージ |
年会費
|
---|---|
5GB |
無料
|
100GB |
2490円
|
1TB |
13800円
|
2TB |
27600円
|
3TB |
41400円
|
4TB |
55200円
|
5TB |
69000円
|
6TB |
82800円
|
7TB |
96600円
|
8TB |
110400円
|
9TB |
124200円
|
10TB |
138000円
|
20TB |
276000円
|
30TB |
414000円
|
1TBからはストレージに比例して年会費が上がっていくので、どのプランがお得だということはありません。自分に必要な分だけのストレージにするのが良いです。
保存できるデータの種類はファイル形式で何でも大丈夫です。写真に加え、音楽、動画、ドキュメントなどもOK。
プライムフォトとは
プライムフォトとはAmazonの写真(画像)に特化したサービスです。先ほども言ったようにAmazon Photosと同じ意味です。(プライムフォト=Amazon Photos)
プライム会員になっていないと使用できず、料金はプライム会員になる時に必要な年会費一括の4900円もしくは月会費で払う500円のみです。
保存できる形式は
JPEG、BMP、PNG、GIF、一部のTIFF、HEIF、HEVC、Rawと画像ならどんなものも大丈夫という感じです。
またRawに関して、
・Nikon(NEFファイル)
・Canon(CR2ファイル)
・ARW(Sony)
・CRW(Canon RAW CIFFイメージ)
・ORF(Olympus)ファイル
・DNGファイル
という記載がAmazon公式サイトにあります。
ここで思うのが、FUJIFILMのRawの形式「RAF」やPENTAXの「PEF」が無い…
しかし心配ありません。記載はありませんが写真をアップして確認しましたが大丈夫でした。
すべてのRawも容量無制限で保存できるので安心ですね。
注意点として、1ファイルあたりアップロードできる容量に制限があって2GBまでです。
ただPCのデスクトップアプリなら48.82GBまでアップロードできるので、大きファイルを保存する場合はPCからやりましょう。
画像の管理も非常に便利。画像認識機能を使用すると写真を人物、物、場所によって整理したり検索できるようになります。
保存にも管理にも必須と呼べるぐらいのツールだと僕は思います。
2つの違いは?分かりやすく図解する
それぞれについて説明してきました。これらの違いは
・Amazon Drive
→ 無料で最大5GB、追加ストレージが購入できる。形式は何でもOK。
・プライムフォト(Amazon Photos)
→ プライム会員が利用可、写真(画像)なら容量無制限。Amazon Driveも含まれている
図解するとイメージしやすいのではないでしょうか。
以下の図をご覧ください。
Amazon会員は左図の通りAmazon Driveを無条件に使用できるけど無料での使用は5GBまで、それ以上は追加料金。
Prime会員はAmazon Driveはもちろん使用可能、加えて右図のPrime Photoが使用できる。
理解できたでしょうか?これがAmazonのサービスです。
2つのどっちを使う?
2つの違いを理解できたところで、どちらをどうやって使い分ければ良いのでしょうか。
非プライム会員の場合はAmazon Driveしか使用できないので、5GBの無料ストレージを使用して、もし足りなくなったら追加でストレージを購入するしかありません。
プライム会員の場合は5GBまではどんなファイルでも保存して、写真に関しては自動的にプライムフォトの無制限の容量で保存できるので心配する必要はありません。
どっちを使えばいいかの僕の答えは以下の通りです。
・写真をカメラで撮る人 → 有料のプライムフォト
自動的にAmazon Driveも使用することになる。
・写真はスマホのみ → 無料のAmazon Drive
5GBに抑えて使用する。他ファイルなど容量が増えてきたら有料ストレージを購入。
結果としては僕は、Rawで写真を撮る人は全ての人がプライムフォトを使うのをオススメします。
データ無制限なので、他より断然コスパが良いです。
体験もあるので、まずは30日の無料体験から始めてみてはどうでしょうか。
「プライムフォトを使用せずにスマホのみの画像も無制限に保存したい」という人に向けてはGoogleフォトがお得です。
以下の記事で書いています。
写真保存はどれがおすすめ?クラウドストレージ徹底比較【価格・容量】
またAmazon driveとプライムフォトのサービスはそれぞれWebブラウザ版とアプリ版があります。
PCの場合、アプリ版はプライムフォトだけです。PCでAmazon Driveを使用する時はブラウザ版だけということになります。
スマートフォンの場合どちらもアプリ版、ブラウザ版で使用できます。
スマートフォンでは両方のアプリを入れておくのが便利です。
Amazon Driveのアプリでも保存した画像が見れるのですが、プライムフォトのアプリを使用した方が見やすくて使い勝手も良いです。
Amazon Driveは写真を保存する時に使いやすく、プライムフォトは写真を見る時に見やすい。
というわけでアプリ版は便利ですが、使えない環境もあるので適宜Web版とアプリ版を使い分ける必要がありそうです。
まとめ
Amazon Driveとプライムフォトについて詳しく紹介しました。
本記事を簡単にまとめると
・Amazon Drive ≠ プライムフォト(=Amazon Photos)
・Amazon Driveは無料(ストレージ購入は有料)、プライムフォトは有料
・プライムフォトにはAmazon Driveも含まれる
・Rawで写真を撮る人はプライムが必須ツール
というところでしょうか。
僕自身も最初は2つのことが理解できず何となく使っていたのですが、理解できてすごくすっきりしたので同じように理解できない人にも分かるように説明してみました。
とにかくいずれのAmazonのクラウドストレージサービスも使いやすく優秀なので、使用したことが無い人にはオススメです。
オススメの写真保存。効率的な方法【クラウド+HDD+SSD】