日常的にフィルム写真を撮っていて、フィルムがたまると一気に現像しています。ここ最近はフィルムの価格が上がっていたりしてデジタル主流の流れに変わりはありませんが、僕はフィルム写真を撮り続けてます。
ほぼ毎日フィルムカメラをカバンに放り込み、気になった瞬間があれば迷いなく撮る。そんなフィルムスタイルです。撮影の枚数は少ないですが、1枚1枚に思い入れがあるからこそ、記憶が鮮明ですし、その現像した写真を残しておきたいと思います。
今回は2019年上半期に撮った写真。日常的に持ち歩くLeica mini2の他に、少し気合を入れて撮る時に使うNikon F3で撮った写真も多くあります。
日常のワンシーンを見ながら
フィルムカメラで撮る写真の良さって、風景を少し印象的に切り取ってくれることだと思うんです。
デジタルだと撮らないような瞬間にあえてフォーカスすることによって、今まで気付けなかった日常の何気ないワンシーンが素晴らしく見えてくるのではないか、そう僕は思って撮り続けています。
どの瞬間も目を向けて見ると、ストーリーがあってとても良いものばかり。
自転車の写真なんか特にそう。太陽に照らされた自転車の影がなんか良い感じです。天気の良い日の夕方、気持ちも穏やかだったんだなと思い出します。
街歩きにもフィルム
日常にはもちろんフィルム。少し遠出して知らない街を歩くときも、フィルムカメラで撮る時がありました。
昔ながらの城下町であったり、歴史を感じる建物が残る街。そういう場所で写真を撮る時にには、フィルムの方が味わいがある写真が撮れるし何より撮る時モチベーションが上がる気がします。
「うだつの上がる街並み」として有名な岐阜県美濃市に行った際には気持ちよくフィルムカメラのシャッターを切っていました。
フィルム写真で新元号「令和」のスタートを切れて幸せでした。写真も新時代に突入ですかね。
完璧な写真より、心に響く写真を目指して。
ピントがバッチリ決まっていて、露出が適正、構図も良い完璧に近い写真を撮るということはもちろん大事で、良いことです。しかし僕のフィルム写真において一番大事にしたいことはそこではないような気がします。
完璧な写真よりも、「誰かの心に伝わるような写真」
なんなら自分だけに響く写真でもいいような気もします。「良いな」と思って撮っても、フィルムは現像するまで出来は分かりませんが、出来た写真を見た時にまた「良いな!」と思える写真を目指したいのです。
風景にもフィルム
風景などバッチリ決めて撮影する時はデジタル、持ち歩きで気になったワンシーンにはフィルム。
つまり「気合いを入れてデジタル、ゆるくフィルム」
という使い方が僕の中のコンセプトですが、持ち歩きの中でもフィルムで風景を撮ることもあります。
デジタルのように解像度が良く、線がシャキッとした写真、とは決して異なりますが、目で見たようなふんわりとした見た目で、過去を回想するような写真になる点が好きです。
良い瞬間をたくさん撮ることが出来ました
撮りたいと思った時にフィルムカメラがそこにあって、すぐに撮ることができました。
普段撮らないような瞬間でもフィルムカメラなら、少し雰囲気が伝わる写真になりそうでシャッターを切ります。サブカメラをフィルムにしてから、日常を撮る楽しさが倍増しました。
その結果として良い瞬間を見つけられるようになったし、自分なりに良いと思えた瞬間をたくさん切り取れるようになりました。
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これからも変わらないフィルム写真のあり方
2019年の前半は、フィルムで写真を撮っている時間が心地よく感じました。デジタル写真を撮る時にはあまり感じない感覚です。
それはなぜかと考えてみると、スタイルの確立という点があるかもしれません。
去年の終わりごろから、デジタルとフィルムを使い分けています。フィルムはゆるくていいんだと思うことによって肩の力が抜けて、フィルムで撮っている時間が良いものになってきたように感じています。
最後に
2019年も半分以上が終了しましたがとても良い年です。
記憶というのは頭の中に蓄積されて、また新しい記憶が入ると古いものがだんだん薄れて消えていきます。フィルムカメラとともに日常を過ごして、フィルム写真を記憶と同時に残していくことによって、鮮明な記憶となって消えずに残ります。
フィルム写真を撮って、これまでを振り返ってみる。そういう時間も素晴らしく良い時間だと感じています。
全員フィルムカメラを買おう。あえてフィルムカメラを使って写真を撮る理由
気付いたら、いつもフィルムカメラがそばに。最近撮ったフィルム写真を公開する【Leica mini 2】【Nikon F3】