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Xマウント サードパーティレンズの徹底解説。おすすめはこれだ!

今日はFUJIFILM Xマウントの社外製レンズの話。

FUJIFILMのレンズは種類も多いし良いものがたくさんあります。欲しい焦点距離はほぼ購入できると言えるほどのラインナップです。
気に入ったレンズに出会えても使えば使うほど他のレンズを使ってみたいと感じたり、他のメーカーのレンズも気になってくる人が多いと思います。

僕もそうで、最初はレンズ1本(XF23mmF2 R WR B)だけで付けっ放しで十分じゃないかと思っていましたが、気付けば何本もレンズを試してみて買っては売って…の繰り返し。やはり巷で言われているようにレンズ沼は確実に存在します。

最近は他社製のレンズが豊富に出てくるようになっていて、他メーカーに比べて少ないと言われているFUJIFILM用のレンズも意外とたくさんありました。

メーカーも7〜10つぐらいから出ていて、中国、韓国、ドイツの3ヵ国のものがあるのでそれぞれ紹介します。各メーカーの簡単な概要と、代表レンズをいくつかピックアップしていきます。

これらのレンズは、純正とは少し違った描写を求めている人やコストの面でサードパーティレンズを探している人にとって最良な選択になるはずです。

中国製のレンズ

七工匠

別名「7artisans」ともいうこのブランド。中国深圳の光学メーカーです。カメラ愛好家の要望をリサーチして個性的なレンズを開発しているようです。
カメラメーカー各社に対応した安価なレンズを販売しています。

このメーカーから出ているXマウント用のレンズは全8種類です。価格は約1万円から約3万円となっていて、すべてマニュアルフォーカスです。

この25mmF1.8は純正にはない焦点距離です。23mmに似たようなイメージで使用できるかと思います。価格は純正と比較してとても安いのですが、質感など安っぽさがなく良いレンズだなと感じます。

中一光学

中国瀋陽にあるメーカー。もとは日中の合資会社としてスタートして日本の三竹光学のレンズMITAKONのOEM生産していました。
近年は自社ブランドとしてマウンドアダプターやレンズの開発などを行っています。30年の歴史があり安心して使用できるかと思います。

SPEEDMASTERシリーズやCREATORシリーズなどがあります

Xマウントレンズは全5種類、すべてマニュアルレンズです。
注目はCREATORシリーズ3種で、2020年7月に発売になったばかり。3つとも27500円と試してみやすい価格帯です。

・35mmF2
・85mmF2
・135mmF2.8

これらの3種類の単焦点レンズがCREATORシリーズです。

僕のおすすめの注目レンズはF0.95のレンズこのレンズ

標準距離35mmのF0.95。金属製で高級感もあります。価格は約7万円台と純正の標準単焦点レンズと大差ないですが、F値0.95でこの価格だから試してみる価値ありです

VILTROX

こちらも中国深圳のメーカー。2007年スタートと歴史はそれほど深くはありませんが、現在は中国のカメラ関連機器の業界において影響力を持つ企業となっています。

Xマウント用のレンズは全部で5種類、しかも全てオートフォーカスを使える点で優秀なレンズです。

注目すべきは85mmF1.8というレンズ。外観はZEISSを思わせるようなスタイリッシュなデザインで高級感もあります。価格は5万円台、手ぶれ補正付きという素晴らしさ。

純正で比較対象となるのはXF90mmF2ですが10万円近くするので、このぐらいの望遠単焦点レンズが欲しいけど価格を抑えたいという人にはぴったりのレンズと言えるでしょう

Hande Vision

マウントアダプターで有名なKIPONの上海伝視撮影(Shanghai Transvision)とドイツIB/E Opticsが共同で立ち上げたブランド。一応中国製に分類しておきます。

ここからは3種類のMFレンズがラインナップされています。

イベリットシリーズから50mmF2.4。このシリーズは他に24、35、50、75、90mmというラインナップでF2.4で揃っています。Xマウント用だと50mmと75mmだけのようです。価格が約3万円程度です。
このシリーズはカチッと堅実な描写とコンパクトさを重視したMFレンズと言われています

また同じメーカーからイベルックス40mmF0.85というものすごいレンズがあります。11万円と社外製にしてはかなり高価ですが、F0.85の世界は一度は経験してみたいものです。

HandeVision IBELUX(イベルックス) 40mm/F0.85 FUJI Xマウント用 

NEEWER

2010年に創業した中国のメーカー。リングライトやLEDライトをメインに取り扱い、レンズはサブ的にやっている感じです。Amazonでかなり安価で売られています。

全部で4種類出ています。全てMFレンズですが、1万円を切る価格で買えるほど。
とにかく安いので、いろんな焦点距離のレンズのバリエーションを求めている人にはぴったりと言えるでしょう。

どれも小さくて軽いレンズ。
見た目は安っぽさがあるものの、標準単焦点でF1.2なので、使いやすいことは間違いなしですね。

韓国製のレンズ

SAMYANG

1972年に設立された韓国の光学レンズ専門メーカー。漢字では三洋、日本語では三洋オプティクスと言います。
種類が豊富で、2020年11月現在FUJIFILM専用だと16本も出ています。公式サイトにはレンズ1本1本詳しい説明と作例があるからユーザーにとってはありがたいなと思います。
価格帯は平均5.6万円程度と比較的安く買うことができます。

MFレンズだけでなくAFレンズも豊富で、たくさんの種類の中からお気に入りの一本を純正より安価に選べるのですごいなと感じています。

SAMYANGのレンズはどのレンズも評判が高いんです。純正では十数万円するようなレンズに近いものが、SAMYANGでは安く売られています。

この12mmF2というレンズがおすすめ。MFレンズです。
普段は純正しか使用していない人も、広角気になるなと思ったりレンズバリエーションを増やしたいと思った時にすぐに手を出せるレンズなので、試しに使ってみると良いかもしれないです。
それにさほどチープさもなく、むしろかっこいいくらいでSAMYANGのこだわりを感じます。

ドイツ製のレンズ

Carl Zeiss

カールツァイスは1846年創業の言わずと知れたドイツのメーカー。
プラナー、テッサー、ゾナー、コンタックスなど一度は聞いたことがあるような有名なシリーズがあります。

FUJIFILM用のレンズは3種類ありますが、おすすめはこの32mmF1.8。
7万円弱とやや高価ですが、その画質には定評があります。人が目で見た風景を忠実に再現するというレンズ。純正のXF35mmF1.4 Rも良いけどこのレンズもものすごく良いですよ。

ZEISSレンズについてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

FUJIFILM用のZEISSレンズが気になるので全種類紹介する

個人的なおすすめレンズ

サードパーティーが少ないと言われているFUJIFILMですが、意外とたくさんありましたね。
他のメーカーでは定番となっているサードパーティのSIGMAやTAMRONレンズがありません。しかしそれ以上のメリットとして、F値1.0以下のレンズやZEISSレンズが使えたりと良い面もたくさんあるのではないでしょうか。

この中で僕が選ぶとしたら、次の4つの中からどれかです。

どれもFUJIFILM純正には無い良さを持っています。

VILTROXSAMYANGは純正と比較してすごく安価。広角や望遠単焦点レンズってかなり値段が高いんですよね。だから僕がそのあたりの焦点距離のレンズが欲しいなと思った時にはすぐに検討対象になると思います。

中一光学の35mmF0.95は純正に無いF値といったことももちろんですが、メーカーの信頼性とデザイン、画質などのバランスを見ても使いたいなと思えます。

Carl ZeissのレンズはFUJIFILMとは少し違った色表現や世界観に入り込みたいなと思うからです。
XF35mmF1.4レンズとは全く異なっていて、レンズによって表現が広がる気がするので、所有欲が高まります。

XF35mmF1.4とZEISS 1.8/32を比較・解説 

最後に

FUJIFILMのレンズは純正が良いなと思いましたか?それとも意外と良いサードパーティレンズがあると思いましたか?

選ぶ際は予算と画像やデザインなど全体的な好みに合わせて選べば良いかと思います。

価格が高ければ全体的なパフォーマンス、例えば収差とかボケの美しさとか周辺光量とか逆光耐性とか良いものが多いです。しかし必ずしも高ければ良いのではなくて、安くてもバッチリ決まった時にものすごい写りをしたり、海外製らしい個性的なデザインのレンズもあります。

個人的に感じているのは、撮るモチベーションも大事なポイントの1つということで、デザインやフィーリングはとても重要です。

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kangaeruhito
カメラと写真が好き。 最近の愛機はLeica M10、Nikon F3、Canon R6。 何気ない日常の一瞬を切り取るスナップショットが得意。 デジタルカメラ、フィルムカメラ、Raw現像、その他写真技術について日々考える、考える人による【考えるブログ】

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