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XF10-24mmF4を購入。写真観が変わりそうなレンズです【作例】

2020年最初のレンズとしてこのレンズを導入しました。
外出が制限されるような今の状況では、人との関わりよりも自然との関わりの方が増えていくもの。僕自身ここ最近、人の写真を撮ったり外へスナップを撮りに行くよりも、風景や建物を撮りに行くことが増え、自然と広角レンズの必要性が出てきました。

これまでの所有FUJIFILMレンズの中で、最も広角なのが23㎜の単焦点(35mm換算で約35㎜)で、言わば標準域レンズに近い焦点距離です。広角と呼ばれるレンズは持っていませんでした。

以前書いた記事で、本当に?好きな画角は年齢に比例するって話。というのがあります。人は年齢にともなって好きな焦点距離が長くなっていくと僕は考えています。
しかし気持ちが変わったのか、初心に戻るように広角へ気持ちが高まり、欲しかったこのレンズを手に入れました。
数日使用してみた印象では、やっぱり広角で視界が広がると同時に世界は広がるなぁという感じ。常に持ち歩きたいレンズの1つにラインナップされました。

まだ購入して数週間ですが、今日はこのレンズの気に入ったポイントなど僕個人の意見として書いていきます。

2本目に買うなら絶対におすすめ

このレンズすごく良いです。何が良いか、やはりそれはこの焦点距離。
10mmから24mmというレンズの使い勝手が抜群に良く感じます。

例えば目の前に広がる何か撮りたいと思うものを見たときに、ファインダーを覗いても端が欠けてしまったり、迫力が全然出なさそうで写真を撮らなかった経験ありませんか?
この焦点距離は思っているよりもずっと広角なので、初めて使うとびっくりするほど迫力が出る写真になります。10mmの世界は今でも不思議な感覚です

しかもズームだから便利。目の前に広がる光景を微調整しながら撮影できます。
FUJIFILMのレンズには広角の単焦点がいくつかあります。それらはこのズームに比べてF値が小さいので、明るくボケが魅力です。
ですが僕にとって広角側はボケというよりF値を8とか11とか(16の時もあります)にしてシャープにくっきり撮るのが良いと思っているので、このレンズで十分だし、むしろズームが非常に重要な点でもあります。

2本目におすすめと書きましたが、僕のおすすめは

・1本目は35mm単焦点
・2本目に10-24mmズーム

この組み合わせです。
普段の写真は35mmで、ちょっと外出して風景を撮ろうという時に広角ズームを持っていけば間違いないです。さらに必要になったら用途に合わせて55-200mmを追加したり、56mmや90㎜を追加するのが、ベストチョイスかと思います。

いろんなレンズを試してまわりまわって到達しましたが、僕が初めからこのレンズを知っていたら、2本でやっていけると考えてしまいます。

スナップにも風景にも

10-24mmという焦点距離は、風景を撮るときにかなり重宝します。後に作例を少し載せますが、先日登山に行った際にこのレンズの恩恵を最大限に受けました。
山に行ったら広角で自然を撮りたいものですし、歩きながら気になったものを撮るときには寄ってアップで撮りたいときもあります。歩きながら撮影するので、レンズを変えるのは面倒だけど写真も撮りたい。その時にこのレンズがぴったりハマりました。

F4通しとややボケ感は物足りないものの、メインは風景なのでシャープさでカバー。むしろ描写がシャキッとキレがあるもので、撮った写真を見て驚きました。
よく言われる収差はあまり気にならず、もし目立っていたら現像で調整すればいい、ぐらいの大きな気持ちで撮影していこうと思っています。

絶妙なサイズ感がまたいい!

僕は写真を撮る上でレンズとカメラのバランスをかなり重要視します。アンバランスだと写真を撮るモチベーションが上がらないからです。
今メインで使っているカメラがX-Pro2なので、基本的にはこのカメラに合うレンズしか使わないことにしようと決めています。もしもアンバランスなレンズが気になってしまたら、カメラを変えるか、レンズ導入を諦めるか。それが僕の中では大切なスタイルになってきています。

広角の72mmという大口径レンズではありますが、X-Pro2とのバランス感はとても心地よく感じます。X-Pro2は小さいレンズが抜群に似合いますが、このレンズぐらいまでの大きさなら格好よく使用できます。X-Tシリーズや、X-Hシリーズでもバランス感は良いでしょう。
XF55-200mmという望遠ズームレンズも以前所有してい、X-H1とのバランス感は良かったのですが、X-Pro2には全然合わないと僕自身感じたので手放しました。


X-Pro1の時のXF55-200との組み合わせ。

そういった意味でもサイズ感もよく、長く高いモチベーションを持って使い続けられるレンズだと感じています。サイズ感、形状がお気に入りポイントです。


このフードの感じも好きです…

手が届きやすい価格帯

various.lensこのレンズ、価格が約10万円。決して安いレンズとは言えません。FUJIFILMのレンズの中でも4.5万円のレンズとかたくさんありますし。
だけどものすごく高価なレンズというわけでもありません。
例えば同じような広角レンズである、8-16mmというレンズ。大三元レンズとも呼ばれ、F2.8通しで性能面ではもっと上を行くレンズですが、価格が24万円台。これではちょっと高いなと思ってしまいます。

要はどこまで許容できて、どの程度で自分が満足するかです。
僕にとってはこのレンズは少し高価ではありますが、少し頑張れば買える価格帯。そして撮った写真と所有感で満足できるレンズ。つまり非常に良いレンズなのではないかと思っています。

比較するならこのレンズ

まずはXF8-16mm F2.8 R LM WR
これはFUJIFILMの中で最も広角なレンズ、最大限に視界いっぱいの風景を撮りたい人や明るさも重要視する人にはこれしか選択肢はありませんが、漠然と広角のレンズが欲しい人にとってはかえって10-24mmの方が価格帯や、機動性などを含めておすすめします。
10-24mmが410gなのに対して、8-16mmは805gとおよそ2倍の重さがあります。

次に単焦点レンズ
ラインナップとして
XF14mmF2.8 R
XF16mmF1.4 R WR
XF16mmF2.8 R WR B
XF18mmF2 R

これらが挙げられます。
好みの問題でもありますが、僕の考えでは広角レンズは使う用途がある程度限られるので、まずどれかを選ぶならズームを買って、その後必要に応じて単焦点を増やすほうがいいと思います。(標準域は単焦点レンズを最初に買うのをおすすめです。23,35,50mmとか。)

FUJIFILMの単焦点レンズ、全17種類の特徴とおすすめXFレンズ【完全版】 

作品で見るこのレンズ

このレンズを購入してから登山に行ってきました。その時は一応他のレンズもカバンに入れて行ったのですが、付け替えが面倒だったことと背面液晶で見たこのレンズでの写真に満足したことがあって、結局一日中付けっぱなしで撮影していました。
その時撮影した写真を何枚か載せてみます。

目で見た風景より少し広く切り取れる広角はやはり便利。

ボケ味もそれほど悪くなかったり。

23mm側を使用してスナップ写真もよく写ります。

このレンズの魅力のシャープさが風景の美しさを際立たせてくれます。

あとちょっとに応えるレンズです

買ってよかったと思えるこのレンズ。

・あとちょっと広めに撮れたらな…

・あとちょっと安かったらな…

という期待に応えたレンズであると思います。
標準ズームや標準域単焦点を使用している人には是非おすすめしたいレンズです。写真観が広がることは間違いないです。

また、広角ズームや単焦点の価格帯よりも少しだけ安いレンズです。
そのようなあとちょっと…に応える最高のレンズだと思いますので、長く使い続けていこうと思います。

 

 

 

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kangaeruhito
カメラと写真が好き。 最近の愛機はLeica M10、Nikon F3、Canon R6。 何気ない日常の一瞬を切り取るスナップショットが得意。 デジタルカメラ、フィルムカメラ、Raw現像、その他写真技術について日々考える、考える人による【考えるブログ】

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