写真を現像や管理する時便利なAdobeのPhotoshopやLightroom。
現像の自由度も高いし、管理も非常に便利。今や写真を撮る人には必須のツールとなっています。
しかしこれからRaw現像を始めてみたい人にとって、プランの種類が多くて分かりづらいのが事実。
どれにすべきか分からなくて手を出せない人、使用しているもののプランの詳細を知らないままの人。そのような人が多い印象です。
例えばLightroomとLightroom Classic、Photoshop。またフォトプランと単体プラン。実際どれを購入して使えばいいのでしょうか。せっかく有料で購入し、長く使う可能性が高いのですから自分に合うものを使いたいですよね。
そこで本記事では、分かりづらいLightroomとLightroom Classic、Photoshopの違い、プランによる違いや特徴を分かりやすく解説します。
さらにはこれからRaw現像を始めたいなと思っている人に向けておすすめなAdobeのCreative Cloudのプランを紹介します。
使用してみたかったけど、分からなかった方もきっと安心して使用できるようになるはずです。
Contents
Adobe Creative Cloudとは?
LightroomとLightroom Classicの違いを見る前に、まずはそもそものAdobe Creative Cloudがどんなものなのか見ていきます。
Creative Cloudは、PhotoshopやIllustratorといった定番アプリをはじめ、フォントなどのサービス、クラウドならではの機能を統合。初心者からプロまで、あらゆるクリエイティブ分野であなたのアイデアを叶えます。
引用 : Adobe公式
Adobeが提供するCreative Cloudには多くのアプリがあります。
画像の補正などを行う「Photoshop」
イラストを作成したりプリントにも使用する「Illustrator」
音響や音楽を編集する「Audition」
写真を管理・編集する「Lightroom」
ここに出したのはほんの一部で、他に約20ものクリエイティブなアプリが揃っています。この中から使用したいプランを、月額払いあるいは年払いで料金を支払うと使用できるのがこのサービスです。
アプリによって価格が様々で、1つだけを使用できるプラン、いくつかの種類を使用できるプラン、全てを使用できるプランがあります。
この1つだけ使用するのが単体プラン、いくつかの写真関連のアプリを使用するのがフォトプランというわけです。それぞれについて詳しくは後で紹介します。
Creative Cloudには3つの写真関連アプリがある
このCreative Cloud写真をの中で、写真を現像、管理するアプリケーション。つまり写真に特化したアプリは3つあります。
1. Lightroom
2. Lightroom Classic
3. Photoshop
しかしこれらの3つは本当に分かりづらい。誰もが最初は感じる悩みです。
似ているようで微妙に特色が違ってるので1つ1つ見ていきます。
Lightroomとは?
取り込んだ写真を見たり、編集したり、管理したりするアプリ。
2017年までは「Lightroom Classic」のことをLightroomと呼んでいました。2017年にLightroom Classicが誕生し分断しました。
このあたりも紛らわしいですね原因ですね。
写真データをAdobeのクラウドストレージに保存し、ネット経由で編集・管理するタイプです。使用できるパターンとしてはいくつかあります。
・PCにインストールするデスクトップソフトとして
・スマホ・タブレットにインストールするアプリとして
・ブラウザにログインして使用するWeb版として
これらをまとめてLightroomと呼びます。
このLightroomの特徴としては、アイコンが大きく操作しやすいようなデザインで初心者でも直感で編集できるようになっています。
クラウドに保存するシステムなので、ネットを介してどこでも写真編集できます。
しかしながらクラウドのストレージが多くなく、制限があるというのがデメリットです。
Lightroom Classicとは?
写真データをPC内や、外付けHDDやSSDに保存するアプリ。このアプリのみだと使用できるのはPCだけです。
特徴としては、Lightroomに比べてより細かな設定で編集作業ができることです。凝った現像をしたい方に向いています。
保存がクラウドではないので、外付けディスクを用いれば容量を気にすることなく大量の写真を保存することができます。
またコレクションに入れた写真を同期することでスマホやタブレットのLightroomで編集可能な点も便利です。
実際僕も使用していて、これらの中では一番一般的な感じがします。
Photoshopとは?
写真はもちろんですが、画像に特化しているアプリと言えるかもしれません。
Photoshop2020とPhotoshop Elements2020があります。Photoshop2020は月額プランで使用できるもので、Photoshop Elements2020は買い切りタイプのソフトです。
このPhotoshop、やりたいことはほぼできると言われています。
特徴は、レイヤーと呼ばれるフィルターのようなものをおいて編集可能なこと。また文字入れや、切り抜き、合成など綺麗に行える点です。
機能が高度で、1枚の写真に対してデザインや作品作りには向いていますが、大量の写真をまとめて編集するには向いていないかもしれません。
写真だけをいじる人について言えば、LightroomかLightroom Classicで十分かと事足りるかと個人的には思います。
LightroomとLightroom Classicの決定的な違い
写真向きな2つのアプリLightroomとLightroom Classic。その違いをまとめます。
Lightroom | Lightroom Classic | |
保存 | クラウド | PC・ディスク |
使用 | PC・タブレット・スマホ | PC(同期すると他でも可) |
操作性 | 直感で使用できる | やや難しい |
機能性 | 普通 | 良い |
プラン | 単体プラン・フォトプラン | フォトプランのみ |
大きな違いは保存方式と使用に関するところかと思います。
Lightroomはクラウドに保存するのでデータ容量を気にする必要があります。
様々な端末で外出先でも使用できるというのはメリットです。例えば旅行に行った際に、スマホでさっと編集してSNSに投稿というような使い方には非常に便利です。
気軽に使用したい人向けです。
Lightroom ClassicはPCベースでの使用ということで、柔軟性にはやや欠けますが外部デスクに保存することで容量を気にせず保存でます。さらには機能がLightroomより良いので、高精度な編集が可能です。
凝った現像をしていきたい人向けです。
LightroomとPhotoshopの違い
次にLightroomとPhotoshopの違いを見ていきます。Lightroomは2種類を両方含めての比較です。
Lightroom | Photoshop | |
プラン | 単体プラン・フォトプラン (Lightroom Classicはフォトプランのみ) |
単体プラン・フォトプラン |
単体プランの価格 | 安い | 高い |
操作性 | 普通 | 複雑 |
機能性 | 良い | 非常に高機能 |
特徴 | 写真の編集に特化 | 画像の編集に特化 |
2つの特徴を簡単に
・編集・管理に特化 → Lightroom
・加工・編集に特化 → Photoshop
と言えます。
Lightroomは撮った写真の選定・現像・編集・出力までの一連のフローが分かりやすく便利になっています。
大量の写真を一気に管理できる点で非常に便利です。ただし細かな写真の編集はPhotoshopに劣ります。
つまりLightroomは普段の撮影向き、Photoshopは作品制作に向きと言えるかもしれません。
フォトプランと単体プランの違い
Lightroom、Classic、Photoshopのいずれを選ぶにして次に考えるのがプランで、2種類あります。
フォトプランと単体プランの2つ。これも悩ましいところです。
これらの2つについて解説します。
フォトプランで使用可能
・Lightroom
・Lightroom Classic
・Photoshop
→3つ全て使用できる。ストレージは少ない。
単体プランで使用可能
・Lightroom
・Photoshop
→単体プランで使用できるのはどちらか1種類のみ。
同価格で比較するとフォトプランよりもクラウドストレージが多い。
3つ全て満遍なく使用できるフォトプランと、1つに絞っての使用に特化した単体プランです。
特徴としてはフォトプランでのみLightroom Classicが使用できます。Classicが使いたいという人はフォトプランを選ぶ必要があるわけです。
単体プランではLightroomのみかPhotoshopのみとなっています。その代わりクラウドストレージがフォトプランの同価格と比較しても非常に多くなっており、クラウドベースで使用するには良いプランです。
フォトプランのLightroom Classicではクラウドは使用できませんが、LightroomとPhotoshop用に少量のクラウドストレージが付属しています。
価格を比較
3つのアプリと2種類のプランを理解したところで、これらの価格の比較をしてみます。
検討するのは以下の4種類です。
プラン | フォトプラン(20GB) | フォトプラン(1TB) | Lightroom単体プラン | Photoshop単体プラン |
---|---|---|---|---|
価格(月払い) | 980円 | 1980円 | 980円 | 2480円 |
価格(年払い) | 11760円 | 23760円 | 11760円 | 26160円 |
lightroom | ◯ | ◯ | ◯ | × |
Lightroom Classic | ◯ | ◯ | × | × |
Photoshop | ◯ | ◯ | × | ◯ |
ストレージ | 20GB | 1TB | 1TB | 100GB |
ここでのストレージ20GBというのは約4000枚のjpeg画像分ぐらい。
正直カメラで写真を撮る人にとってはわりとすぐにいっぱいになる容量です。メインはディスクで、予備程度に付属容量という感じです。
1TBというのはその50倍の容量。約2万枚のRaw画像または約20万枚のjpeg画像ということになります。
この比較表を見て分かる通り、一番安いのはフォトプランの20GBか、LIghtroomの単体プランということになります。
フォトプランの20GBか1TBから選択。
Lightroom ClassicやPhotoshopに変わる可能性があればフォトプラン、
Lightroomしか使用しないのならクラウドストレージが多いLightroom単体プランを使用するとう選択になります。
おすすめのプランのまとめ
紹介した様々な要素を踏まえて、タイプ別におすすめするプランは以下の通りです。
・とりあえず最初は簡単な現像だけをしたい → Lightroom単体プラン
・がっつり現像をして写真のレベルアップをしたい → フォトプラン(20GB)
・自宅では細かな現像、外出先でも大量に現像をしたい → フォトプラン(1TB)
・写真より作品としての高精度な画像を作りあげたい → Photoshop単体プラン
迷ってしまったら フォトプラン(1TB)を選んでおけば間違いはありません。
複数人で使用する場合や複数の端末で編集をする人、外出先で写真を扱う人には1TBのクラウドの容量があると安心だからです。
クラウドストレージ20GBのプランでもあまりクラウドを使用しない人にとっては全く問題ありません。
1つだけ注意したいのは、Lightroom単体のプランはクラウドストレージが1TBではありますが、クラウドだけにしか保存できません。
先ほど1TBとは2万枚のRawデータ分と書きました。週に1回300枚程度の写真を撮り、Rawデータでクラウドに入れたら1年ちょっとでいっぱいになってしまいます。
Lightroomは管理にも非常に良いソフトということで、撮った写真のデータも管理するとしたら1TBは物足りなく感じてしまうかもしれません。
それほど枚数は取らないし簡単な現像だけしたいという人以外は、フォトプランをおすすめしたいと僕自身感じています。
登録から始め方、簡単な使い方についてはこの記事で解説しています。
最後に
ここまでAdobeの写真の現像・編集・管理のソフト3つを紹介しました。種類もプランもいくつかあるので自分にあったものを見つけて使用してもらえればと思います。
ちなみに僕は月額を払ってフォトプランを使用しています。理由はLightroom Classicが使いやすいから。より詳細な現像はもちろん、管理にすごく良いんです。
以前Lightroomを使用していた時と比べて現像のフローが明確になって効率が上がっていると思っています。
効率的に、Lightroomで写真を管理する【読み込み・保存】
最安で月額980円で写真の表現がレベルアップすることができるのですから、興味を持った人は始めてみるべきです。