Lightroom

作業効率が上がる、Lightroomの現像手順を考えてみる

X-Pro3 アイキャッチ

多くの人が愛用する現像ソフト「Lightroom」

写真を撮った時に目で見た色に再現するために現像したり、後で振り返り検索をするために管理をしたりと便利な機能がたくさんです。

以前の記事では写真の取り込みから管理について書きました。作業効率に焦点を当てて、どうやったら時間を短縮させてLightroomを使用できるかを考えています。

ここで書いたように、写真を読み込んで保存をし、選別をして初めて現像をする状況が整った状態です。

効率的に、Lightroomで写真を管理する【読み込み・保存】

作業効率がぐんと上がる、Lightroomの写真選別法を紹介する

今日は「現像をどのような手順でやるのが効率的なのか」ということについて触れていきます。

現像の順番について

以前も書きましたが、Lightroomではカタログという独自の方式を使用することによりRawデータに直接手を加えることなく、撮影時の設定や、現像の作業過程を保存しています。

このおかげで何度もやり直しができますし、元のRawデータと作業過程を別の場所に保存することもできます。

ということは現像は何から行っても結局はカタログに、作業した内容だけが記録されるので、現像の順序は関係ないと思うかもしれません。確かにその通りなのです。

しかし、先に行った画像の調整が、後から行った調整によって影響を受けてしまうことは大いに考えられます。
その事で何度も繰り返して調整を行うことになってしまうと作業効率も再現性も落ちてしまうので、ある程度決まった順序で現像を行うことをオススメします。

ではどんな手順で現像を行うべきか、具体的な順序を考えていきます。

現像手順

現像は写真の大枠から入って、細かい所へと進めていくイメージで行います。

それを踏まえるとLightroomでは以下のような手順が良いのではないかと思います。

1. レンズ補正

2. フリンジ補正

3. 歪み補正

4. トリミング

5. 基本補正

まずは各メーカーが出しているレンズの癖や歪みを調整し、レンズ性能によって出ることがある「パープルフリンジ」などの細かな部分の色の微調整を行います。

ポートレートの場合赤目補正も行うと良いでしょう。

歪み補正では変形ツールを使用します。
そして切り抜きを行って、画像をトリミングして基本補正までの流れが終了です。

基本補正

次にいよいよ一番の腕の見せ所「基本補正」です。ここまでの調整があってこそ基本補正が活きてくるので、前段階をしっかりやるべきです。

基本補正でできることはホワイトバランス(WB)や彩度などの「色の調整」や「明るさの調整」、「コントラストの調整」などが大まかなところです。

これも順番にやると効率的な作業になると思っています。

1. 色表現で「カラー」

2. プロファイルを選択

3. WBを適切に調整

4. 明るさを調整

5. 明瞭度を調整

6. 彩度を調整

僕が行っているのはこのような流れです。

プロファイルは数種類の中から自分が目指したい色合いに近いものを選択できる機能で、決めておくことで、方向性が決まり効率が上がると思います。

WBでは色温度と色かぶり補正で自分が目で見た適切な色合いに近い値にします。

デジタル写真の色を極める!を読んでLightroomを使いこなす 

明るさは「露出」と「ハイライト」「シャドウ」、「白レベル」「黒レベル」の5つの項目で調整をします。ここが一番シビアな部分で少しずつスライダーを動かしながら目で見て、微調整を行います。
段階的に明るさを調整する方法や、部分的に露出を調整する方法もあり、ここで行います。今後詳しく紹介します。

次に明瞭度とコントラストで絵のバランスを見ます。「かすみの除去」も行い、くっきりとさせたりもします。

最後に「彩度」と「自然な彩度」を調整して基本補正が終わりです。

 

効率的な現像手順を確率させよう

以上がLightroomでの現像の流れです。

Lightroomを使うにあたって、一番の魅力はやはり現像だと思います
多くの写真をより効率的により良い作品に仕上げるためにも、順番が非常に大切です。

読み込みの順番も、現像の順番も確率させて効率的な作業を行っていきましょう。

今回大まかな流れとして説明してみましたが、今後「画像の明るさを調整する効率的なやり方」や「僕が行っている操作手順」を細かく解説する記事をまとめてみようと思います。

 

 

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