Lightroom

Lightroomの始め方【登録方法・Raw現像方法を解説する】

raw現像

Lightroomの始め方、使用方法を知りたい方へ。

一眼レフやミラーレスで写真を撮っているけど、なんか写真がイマイチで思ったような写真が撮れない。そしてRaw現像に少し興味があってやってみたい。そう思っていませんか?

本記事ではLightroomの登録方法、使用方法に加えて、写真を現像する際に知っておくと便利なことを分かりやすく解説します。

この記事を書いている僕はLightroom使用歴6年、日々写真を撮り、撮った写真のほとんどをRaw現像しています。Lightroomなしの写真生活は考えられないほどのLightroomユーザーです

この記事を読むと、すんなりLightroomを始められるはずです。基本的な使用方法が理解できるようになります。

Lightroomの基本【Raw現像とは?】

Raw現像をする

写真をRaw現像するのですが、なぜRaw現像するのでしょうか。

それはズバリ写真を記憶色に近づけるためです。記憶色とは写真を撮る時に見たような色で、自分が思い描く色のことです。

写真を撮るとRawデータ(生のデータ)を元にカメラで自動的に補正してくれます。カメラで見たり、PCで見たりすることができるjpeg画像です。

これはカメラメーカー独自の補正がかけられており、メーカーによっては色合いが微妙に異なります。だからNikonは地味で忠実とか、Canonは少し派手で肌が綺麗と言ったようなメーカーによる特徴がある写真ができてきます。

日本のカメラメーカーのイメージをあげると実におもしろい。僕のカメラ遍歴とおすすめメーカー 

最近はカメラによる補正機能が良くなってきておりこれだけで画像に満足にできるならそれで良いのですが、目で見て感動をした風景とカメラ撮った写真では少し出来が変わってくる場合があります。

例えば真っ赤な夕日に感動してカメラで写真を撮ったけれど、撮った写真を見るとなんか違うなと思うような地味な色。そんな経験はありませんか?これはカメラによる補正が原因で少し印象が変わってしまったのです。

せっかく撮った写真なので自分の思った色に仕上げたいという時。
また、作品のような主張が多めな写真にしたいという場合にもRaw現像をするのです

【Lightroom】レタッチは正義?邪道?始めよう、レタッチ。 

Lightroomというサービス

ここでRaw現像にはLightroomというAdobeの有料サービスを使用します。

Raw現像には無料でできるものもあります。
例えばFUJIFILMなら「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX」Nikonなら「Capture NX-D」など。
メーカーごとに一応あるのですが、そういったものは使い勝手があまりよくありません。実際僕も見てみたことはありましたが、やっぱりやめました。

Lightroomは機能が豊富で、多くの人に使われている安心感、さらには価格が最安で980円(税込1058円)と安いことから、ぜひともおすすめしたいツールです。

Adobeのサービスの中で、Lightroomの主な値段設定は以下のようになっています。

フォトプラン」

  20GB

・月々払い : 980円/月
・一括払い : 11760円/年

  1TB

・月々払い : 1980円/月
・一括払い : 23760円/年

「単体プラン」

  1TB

・月々払い : 980円/月
・一括払い : 11760円/年

フォトプランだと、クラウドストレージが20GBか1TBと選択できます。LightroomとLightroom Classic、Photoshopの3種類が使用できます。

単体プランは1TBで、使用できるのはLightroomのみです。やや複雑なので、プランの詳細について知りたいかたは以下の記事をご覧ください。

LightroomとLightroom Classicの違いはこれ!徹底解説しますLightroomと一言で言っても実はLightroomとLightroom Classicの2種類があります。本記事は分かりづらい2つの違いを徹底解説し、さらにRaw現像を始めたいと思っている人に向けて本当のおすすめプランを紹介します。...

今回は僕も入っているプラン、「フォトプラン」について解説していきます。

Adobe ID 登録の方法

ここからは現像を始めるまでの過程を分かりやすく説明します。
まず、Lightroomを購入するためにはAdobe IDを取得する必要があります。登録は簡単。

1. Adobeのページにアクセス
登録方法


adobeのページ
に入り、右上の「ログイン」をクリック

2. 「Adobe IDを取得」をクリック
登録方法
3. 必要事項を記入して「Adobe IDを取得」をクリック
登録方法
4. 登録完了という画面が表示

トップページが表示されます。以上でAdobe IDが取得できました。

Lightroom購入方法

Adobe IDを取得したらLihghtroomを購入します。
Adobeのページに先ほど取得したIDとパスワードでログイン。

1. 「クリエイティブ関連」から「プランと価格を見る」をクリック
購入方法
「フォトプラン」の「年間プラン(月々払い)」で説明していきます。
2. 「個人」のプランの中の、フォトプランを選択して「購入する」をクリック
購入方法

※Adobe Stockとは?

9000万点にも及ぶ、写真やビデオやイラストなどを何の制約もなく利用できるというサービス。月額3480円から利用できます。

※単体プランとフォトプランの違い

先ほども述べた通り、単体プランはLightroom、Lightroom Classic、Photoshopを使用できるのに対し、フォトプランはLightroomだけの使用の代わりにストレージが多いという違いです。

※銀行振込、コンビニ払いを行いたい場合は「年間払い(一括払い)」を選択する必要があります。

3. メールアドレスを入力して「支払い手続きへ」をクリック
購入方法

※右のご注文内容のところに「フォトプラン」と表示されます。

4. ログインして続行の画面で、Adobe IDに登録したメールアドレスとパスワードを入力して「続行」をクリック
購入方法
5. 支払い方法を選択
クレジットカードの場合は、「新規追加」から、カード番号、有効期限、名義人、郵便番号を入力し「注文する」をクリック
購入方法
6. 「ご購入ありがとうございます。」という画面になったら注文処理が完了。

メールアドレスに確認のメールが届くので確認してください。

7. 「今すぐ始める」または、ご注文確認メールに記載してある「ご利用はこちらから」をクリック
8. ログイン画面で、Adobe IDとパスワードを入力して「ログイン」

※初めてログインする場合は、「電子メールアドレスの確認」というメールが届きます。「再度確認して続行」をクリック。

9. 自動的にインストーラが起動する。

「Creative Cloudデスクトップアプリケーションのインストーラ」でインストールを実行します。

10. 購入済みのアプリケーションのダウンロード方法

Creative Cloudデスクトップアプリケーションをインストールした後に購入したアプリケーションをダウンロードします。ダウンロード方法は以下の通り。

・Adobe IDとパスワードを使用してAdobeアカウントにログイン。

・Creative Cloudアプリケーションカタログで、ダウンロードするアプリケーションの「ダウンロード」ボタンをクリックすると、ダウンロードが開始。

・ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストーラを起動。

・インストーラのウィンドウが開いたら、Adobeアカウントにログイン。

・簡単なアンケートを入力して「続行」をクリック。

・「インストールを開始」をクリック。インストールされると自動的に起動。

ここまででLightroomの購入が完了しました。

あとはLightroomを開いて、写真を取り込み、現像したり、管理をしたりすることができます。

Raw現像のやり方

ここからは初めての方でもできるような基礎的なRaw現像の方法を解説します。

たくさんのツールがあって便利なLightroomですが、今回は初めての人に向けて基礎的な現像だけに重点をおいて解説します。

1. 写真の読み込み

Lightroomを開いたら、右上に7つの項目

・ライブラリ
・現像
・マップ
・ブックスライドショー
・プリント
・Web

と表示されます。今回、読み込みから書き出しの流れで使用するのは「ライブラリ」「現像」だけ。

写真を読み込む時は、左下の「読み込み」をクリック。

直接SDカード、またはフォルダを選ぶと画像が一覧で表示されるので、読み込みたい画像にチェックを入れて「読み込み」をクリックします。

2. 現像をする

Rawデータがライブラリに読み込まれたら「現像」をクリックし、現像したい写真を表示します。

画面の右が、現像で調整できるパラメータ。

3. 現像のパラメータ

とりあえずはこれさえ抑えればOKという項目は以下の通り。

・色
・明るさ
・コントラスト
・白と黒
・メリハリ

1つずつ簡単に解説します。

・色

ホワイトバランスを調整します。
撮影時のカメラの設定が何より大切なのですが、イメージしたものと少し違った色合いになってしまったという時には「色温度」のタブを動かすことによってホワイトバランスが変わります。

最初にホワイトバランスを確認して、それから次の作業という風にした方が良いと思います。この時やはり自然な色合いで、記憶色を意識するのが良いでしょう。

・明るさ

次に明るさの調整、「露出」を動かして調整します。

写真を見て、明るすぎた、暗すぎたという時に調整します。露出タブは少し動かすだけで写真の明るさが大幅に変わるので、少しずつ写真の変化を見ながら微妙な調整が必要です。

特に白とびに注意です。

・コントラスト

次はコントラスト。写真の色がパッとしない時に「コントラスト」を調整します。

色を少し変化させてコントラストを調整させるのでやりすぎると本来の色ではなくなるので注意です。

・白と黒

「ハイライト」「シャドウ」を調整します。大まかな明るさは露出で調整して、白だけ、黒だけという風に調整したい時にこれを使用します。

露出を調整すると全体の明るさが変わるのに対して、こちらの2項目はそれぞれに調整できるので、非常に便利です。

シャドウを上げすぎるとノイズが発生したりするので適切な調整が必要です。

・メリハリ

写真がパッとしない時、メリハリをつけてパキっとさせたい時に「明瞭度」を調整します。

コントラストの調整と少し似ています。コントラストは色を変化させての調整という意味が強いのですが、明瞭度はどちらかというと輝度で調整を加えてメリハリがある画像にします。これも強くするとノイズが発生するので注意です。

その他にも調整できるパラメータはたくさんあります。
僕も使用するパラメータは上記以外にもっとありますが、基本的にはこれさえあればある程度は十分です。

4. 画像の書き出し

調整した写真を外部に出力する際には、左上のファイルを選択するか、右クリックで「書き出し」をクリックします。

書き出す場所、ファイル名、画像のサイズなどを設定できます。決まったら「書き出し」をクリックして完了です。

Raw現像とセットでデータ管理もするべき

Raw現像をすると写真の枚数も増えますし、データも膨大になります。Raw現像と同時にデータ管理も意識してやっていきましょう。

カタログという概念を理解しよう

Lightroomでは写真を読み込むと「カタログ」というデータベースが自動的に作成されて、写真を管理します。
カタログは写真を保存する場所ではなく、撮影日時や撮影条件などのカメラ側設定や、Lightroomで現像した時の設定まであらゆる情報がカタログに記録されます。
つまりカタログの中には写真本体は入っていなく、入っているのは写真の情報のみということです。下の図が分かりやすいかと思います。

ここから分かるように、Lightroomでの現像処理とは元の画像ファイルに掛けたカタログデータと呼ばれる情報のフィルターを処理することによって行われます。

つまり元の写真を壊すことなく何度でも現像が行えるということです。このカタログと呼ばれるLightroomの概念を覚えておきましょう。

Rawデータを保存しよう【Prime Photosが便利】

Rawデータの保存におすすめなのはAmazonのサービスでPrime Photosというものです。Rawデータはjpegよりも何倍ものデータ容量があって、Rawデータを撮っているとすぐにストレージが圧迫されます。

Prime Photosはプライム会員の年会費4900円を払えば容量無制限でRawデータをクラウドに保存できて非常に便利なサービスです。会費の4900円も月払いにすれば月500円と安いので是非とも利用するべきです。

Amazonプライム会員はプライムフォトを使用できるだけでなく、Amazonで購入した商品の送料が無料になったり、プライムビデオが見れたり、価格以上のものが得られるはずです。
30日間の無料体験もあるので非常にオススメなサービスです。

その他にもクラウドのサービスはあります。例えばGoogleフォトというサービス。無料でRawデータが保存できるのですが、データが圧縮されて保存されてしまいます。

写真保存はどれがおすすめ?クラウドストレージ徹底比較【価格・容量】 

その点Prime Photosは非圧縮で保存できるサービスの中ではダントツにコストパフォーマンスが良いと思います。Rawで撮る人はもちろん、jpegだけの人もデータ容量が多くなりそうだなと思ったら登録してみてください。

写真をプリントすると自分のスタイルが見えてくる

現像した写真は積極的にプリントしてみましょう。

せっかく撮った写真は画面で眺めているだけではもったいないからです。写真をプリントして並べたり飾ることによって客観的に毎日写真を見ることになり、上達を感じることもできます。

僕が使っている写真プリントは「しろくまフォト」というものです。

1枚5円からと業界最安で、かつ画質も非常に良いです。ネットプリントなので注文してからすぐにポストに届く点も良いポイントです。よく2Lプリントなんかをして部屋に飾ったりおしゃれに並べたりしています。

5円でこの質は感動モノ。ネットプリント【しろくまフォト】がおすすめ 


大事な写真はハードディスクにも保存

Prime PhotosにRawデータとjpegデータを保存します。クラウドのサービスだけで十分ではありますが、大事な写真は念のためHDDにも保存します。

ただPrime Photosの容量無制限と違って、HDDには容量があるのであくまでも大事な写真だけ。この2段階の保存によって写真が無くなるかもしれないという不安は全くなくなります。

4TB程度あれば十分だと思います。

現像を効率化するためのSSD 

SSDを使用しています。理由は現像作業の効率化

Macの内部SSDではデータが圧迫されるし、かと言って毎回HDDに繋いで行うのもスピードの問題がある。
そして何より外出時に一気に現像を行いたい。そんな時に便利なのが「ポータブルSSD」です。

HDDの数倍の読み取り・書き出し速度で、本体は超小型。常に持ち歩ける便利さが良いです。
価格はある程度しますが、間違いなく作業が効率化されます。

 

ここまでの流れをまとめるとこのようになります。

・写真を撮る

・Lightroomで現像

・Prime Photosに保存する

・大事な写真はHDDに保存

・現像した写真をしろくまフォトでプリント

・SDカードのデータを消す

これは一例ですがLightroomでRaw現像できるようになると、写真がもっと楽しくなりますよ。

最後に

写真のレベルを上げるならLightroomは必須ツールです。僕自身、使用しない時と現在では写真は上達したと思うし、写真を撮ることが楽しくなりました。

デジタル写真の色を極める!を読んでLightroomを使いこなす 

この記事の要点をまとめます。

・自分の記憶色に近づけるためにRaw現像をする

・LightroomによるRaw現像がオススメ

・Raw現像は基本操作だけで問題ない

・Raw現像と同時に、データ管理、プリントをすると効率も上がり写真が楽しくなる。

・SSDの利用で現像作業が効率的に行える

撮った写真と向き合って現像する時間は、最初は大変かもしれないですが、コツをつかめば一括で簡単にできるようになります。

写真のレベルを1ランク上げるため、写真を楽しみながらやるためにもLightroomを使用してぜひ現像してみてください。

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kangaeruhito
カメラと写真が好き。 最近の愛機はLeica M10、Nikon F3、Canon R6。 何気ない日常の一瞬を切り取るスナップショットが得意。 デジタルカメラ、フィルムカメラ、Raw現像、その他写真技術について日々考える、考える人による【考えるブログ】

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