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XF60mmF2.4とZEISS 2.8/50 Mを比較・解説

macro

今や知らない人は少ないカールツァイスのレンズ。

古くからのドイツメーカーで画質は非常に定評があり人気のレンズです。
SONYとFUJIFILM用にラインナップがあり、ツァイスレンズを使用したいからSONYやFUJIFILMのミラーレスを使う人もいるくらいに良いレンズです。

FUJIFILMのX-mount用のカールツァイスのレンズは全部で3種類、12mm、32mm、50mmとあってそれぞれに特徴があります。

FUJIFILM用のZEISSレンズが気になるので全種類紹介する 

今回は ZEISS Touit 2.8/50M という3種類の中でもっとも望遠である、マクロレンズについてです。X-mountの中でこのレンズと迷うとしたら、次のうちどちらかかと思います。

・XF50mmF2 R WR

・XF60mmF2.4 R M

どちらもやや望遠よりな焦点距離のレンズ。絞りがF2かF2.4とZEISSレンズよりも小さいですが、その他にも様々な違いがあります。

これらの  XF50mmF2 R WR XF60mmF2.4 R M の2つのレンズについてスペックや、価格、特徴を含めて比較検討していきます。

比較してみる

上で挙げた3つのレンズについて一覧で比較していきます。

レンズ ZEISS Touit 2.8/50M XF50mmF2 XF60mmF2.4 M
35mm換算 75mm 76mm 91mm
発売日 2014年3月 2017年2月 2012年2月
価格 約100500円 約47000円 約62000円
レンズ構成 11群14枚 7群9枚 8群10枚
大きさ(径×全長) 75mm×108mm 60mm×59.4mm 64.1mm×63.6mm
重量 290g 200g 215g
フィルターサイズ 52mm 46mm 62mm
付属フード 円柱状 円形 金属製
最短撮影距離 15cm 39cm 26.7cm
絞り羽根 9枚 9枚 9枚

FUJIFILMの60mmが最も古く2012年の発売で、50mmが2017年と比べるとわりと新しいレンズです。

何と言っても一番の違いは価格です。FUJIFILMの2つは5万円前後と手を出しやすい、言わば「手頃なレンズ」なのですが、ツァイスは10万円オーバーでちょっと高い。

レンズ構成や、サイズ感もツァイスの方が良く作られていて、この価格の差の原因を以下で触れていきます。

ZEISS 2.8/50M vs XF50mmF2

焦点距離だけ見ると同じ50mmですが、F値はF2、F2.8と異なります。
ツァイスがマクロレンズに対してFUJIFILMはマクロレンズではないのでちゃんとした比較にはなりませんが…。

ではここで通常の単焦点レンズと、マクロレンズの違いを簡単に説明します。

マクロレンズはその名の通りマクロ撮影ができるレンズです。通常のレンズが倍率が0.1~0.2倍前後なのに対して、マクロレンズは最大で1倍(等倍)になります。

通常レンズが縮小されて写るのに対して、マクロレンズは大きく写ります。ということは寄れるレンズということで、撮影時のストレスも無くなるし花や動物などの小さなものもはっきり写すことができます。

マクロレンズの比較に関しては、最大撮影倍率と最短撮影距離に注目して見るといいと思います。

ツァイスは倍率1倍、最短撮影距離が15cm。FUJIFILMは倍率が0.15倍、最短撮影距離が39cmです。

また、近寄る撮影に強いマクロレンズですがレンズの繰り出しが大きいのでフォーカスが通常レンズよりも遅くなります。このツァイスレンズはインナーフォーカス方式ですが、フォーカススピードは当然XF50mmよりも劣ります。

マクロレンズは近距離から無限遠までピントが合うようになっていて、近距離で一番描写が良くなるように作られており、各種収差を補正するために通常レンズよりも開放F値も大きくなっています。

マクロレンズと言っても、通常の単焦点レンズと同じような使い方ができるので、ツァイスレンズはおすすめです。ただしマクロ撮影をする人だけにです。
マクロを除いて考えると、サイズも大きいし、AFも遅いし、価格も高いので通常レンズの方が…となりますね。

 

ZEISS 2.8/50M vs XF60mmF2.4M

次にツァイスとFUJIFILMのマクロレンズ同士の比較です。
FUJIFILMの純正として出ているマクロレンズはこの60mmと80mmの2本なので、50mmのツァイスと比較するとしたら、60mmとなるでしょう。

大きな違いとしては、大きさ、デザイン、撮影倍率、価格です。

大きさ、重さに関しては1.5倍弱の大きさがあるのがツァイスレンズです。レンズ構成も多く大きくなってしまいます。

デザインにおいても金属の黒々しいFUJIFILMらしさのあるレンズと、ツァイスのスタイリッシュなつるっとしたレンズで全く違います。
ツァイスがインナーフォーカスなのに対して、FUJIFILMはレンズが繰り出すタイプです。ここでもスタイリッシュさでツァイスが勝っているでしょう。

さらに1倍の倍率のツァイスに対して、FUJIFILMは0.5倍とそれほど寄れない印象です。

これらのことから価格が4万円も違ってくるのかと思います。
こう見るとツァイスのマクロレンズはレベルが高いなと思ってしまいます。

 

まとめ

今回、ZEISSのマクロレンズとFUJIFILM純正の2つのレンズを比較してみました。

所有しているレンズではないですし、どんな画になるか比較していないので、撮ってみないと分からない点もあるかもしれませんが、やはりZEISSレンズは総合的に見て良いレンズだなと思いました。

以下がZEISS 2.8/50の特徴です。

【ZEISS 2.8/50 Mの特徴】

最短15cmまで寄れる

最大撮影倍率1倍

インナーフォーカスでスタイリッシュなデザイン

マクロにも通常撮影にも便利な50mm

マクロ撮影をするなら選択肢としては非常に良いものではないかと思います。

ここまでをまとめると

・マクロが撮りたいが価格が大事 → XF60mmF2.4 を選ぶべき

・機能面が大事 → ZEISS 2.8/50 Mを選ぶべき

・マクロよりも通常撮影が大事 → XF50mmF2 を選ぶべき

マクロレンズは種類が限られているので、どうせ買うなら良いものがいいと思います。
少しでも参考になったら幸いです、

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ここではFUJFILMの単焦点レンズを全種類一覧で紹介しています。

ZEISS Touit 2.8/50M

 XF50mmF2 R WR

XF60mmF2.4 R M

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カメラと写真が好き。 最近の愛機はLeica M10、Nikon F3、Canon R6。 何気ない日常の一瞬を切り取るスナップショットが得意。 デジタルカメラ、フィルムカメラ、Raw現像、その他写真技術について日々考える、考える人による【考えるブログ】

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