先日X-Pro2を購入し、同時にX-H1を手放しました。
X-H1はかなり優秀なカメラです。ボディ内手振補正や、動画性能など最新のX-T4にも劣らないほどの機能を持っています。

発売して少し経った2018年の終わり頃購入し、2年弱愛用してきました。
気に入ったカメラでしたが、X-Pro2に変えるのに迷いはほとんどありませんでした。
発売日も2016年とX-H1と比較して2年も古くかなりクセがある独特なカメラに、どうして僕が変えたのか、今日はそのことについて書いていこうと思います。
X-H1とX-Pro2それぞれの特徴

意味があるのか分かりませんが、一応これら2つのカメラの主な特徴を羅列します。大きく違うところだけです。
X-H1
・ボディ内手振補正
・重量 623g
・EVF解像度 369万画素
・ファインダー倍率 0.75倍
・背面液晶 約104万ドット
・連続撮影 14コマ/秒
・3方向チルト式タッチパネル付き液晶モニター
・ETERNA搭載
X-Pro2
・重量 445g
・EVF解像度 236万画素
・ファインダー倍率 0.59倍
・背面液晶 162万ドット
・連続撮影 8コマ/秒
・アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー
ここからは変えた理由についてお話しします。
写真を撮る上でのモチベーション
まずは写真を撮るモチベーションの話。写真を撮影する際に一番大切なことはまさにこれだとX-H1を使用して気付きました。
これはどういうことかと言うと、カメラを持ち出す機会が少しずつ減っていったんです。X-H1に変えてから少しずつ写真に対するモチベーションが低下しているような気がしました。理由をよく考えてみたら、気軽に持ち出そうと思うような大きさ重さでないことや、カメラ任せの撮影であることがありました。
大きさ重さはごく僅かな感覚です。X-H1もフルサイズ一眼や、他のメーカーに比べたらそれほど大きくもないです。しかしながらやはり軽い方が持ち歩く機会は増えます、確実に。
カメラ任せというのは、X-H1が便利すぎたんです。
スペックを重要視する場面や、それを大事にする人もいます。しかしほとんどの場合でそうではないと思っています。

結局、AF速度や手振補正、連写速度などの数字で表すことのできる性能が写真の良し悪しに全く関わってこない、大事なのはレンズの描写であり、もっと言えば本質的な撮るという行為であると気付きました。
X-H1は優れた性能を持ったカメラなのですが、便利すぎて僕にとっては楽しさに少し欠けていた、ということです。あくまでも僕にとっては。
X-H1を購入する前、このカメラの魅力的な性能を追いかけて、最も大事な撮る行為の楽しさと言うのを後回しにしていました。
その点X-Pro2というカメラはダイヤルをいじって、自分の設定を写真に反映する。カメラに振り回されるのではなく、自分で被写体を写真にする、そういうカメラだと思います。
僕がX-Pro2を使用する時は設定は全てマニュアルだし、フォーカスもマニュアルフォーカス。チルト液晶も無いからほとんど自分の目線からしか撮れない。だからこそ撮る行為を楽しむためのカメラでその結果良いスナップが得られるのではないかと思っています。
自分が今一番使いたいと思うカメラを持って、撮りたいという気持ちを持って撮るのが趣味として一番楽しいということだと気付きました。
好きなカメラでカッコよく撮る

自分が好きなスタイルのカメラで撮るということはなんだかんだものすごく大事なことです。
僕が好きなレンズで愛用するレンズにXF35mmF1.4、XF23mmF2という2本の単焦点レンズがあります。これらのレンズはコンパクトで、X-H1に付けて使用するとボディの大きさに対してレンズが小さくて正直カッコ悪いなと感じていました。その気持ちを持ったまま撮る、よく考えたらモチベーションも上がるはずがありません。
そのカメラとレンズのバランス一つとっただけでも気持ちが噛み合わないと、モチベーションは上がってはきません。
バッグの中から取り出して、あるいは首から下げたカメラを構えて「さぁ写真を撮るぞ!」と思う時にカッコよく写真を撮りたいんです。
一番かっこいい組み合わせで、ストラップやその他アクセサリーも自分好みにする。だんだん写真が楽しく感じられます。
以前X-Pro1を使用していた時に感じていた、カメラがすごく好きという気持ち。そこに戻るためにX-Proにしようと決めたのです。
久しぶりのX-Proシリーズに戻り、触ってみたらやっぱりこの感覚だと直感で感じています。FUJIFILM Xシリーズの原点、言ってしまえば僕のカメラの原点でもあります。

X-Pro2、本当に良いカメラです。スペックには表れない、僕にとってはスペック以上の魅力を持ったカメラです。大切に使い続けていこうと思います。
