FUJIFILMユーザーが待ちに待ったカメラ「X-Pro3」がついに発表されましたね。
発売は10月23日。(発売ではなく、発表でした)
FUJIFILMの 公式サイト には発表までのカウントダウンがされています。それがこちら。なんともカッコイイ表示でワクワクさせられます。
参考 : FUJIFILM公式サイト
9月23日14時13分現在、あと29日23時間46分48秒となっていました。1ヶ月を切りました。
ここ数年FUJIFILMユーザーの期待の的だったらこの機種の発表に関して、現在分かっていることや、それに対して僕が思うことを書いていきます。
今感じる正直な感想は「良くも悪くも期待を裏切られた」といったところです。
外観
外観を見てびっくりした人は多いはずです。こんなにも変わるとは誰も思ってはいなかったはずです。
背面液晶モニター
なんたってこれが X-Pro2 との1番の違い。液晶モニターが隠れています。
手前側の面にはOLEDのミニスクリーンがあります。ここにはシャッタースピード、F値、ISO、フィルムシミュレーションやファイルサイズなどの基本設定が表示されています。
X-H1のミニスクリーンと似たような感じ。電源を落としても表示が残るのも同じ。
手前側の面を開くと通常の液晶が現れます。撮影した後、撮った写真を確認することも可能です。しかし液晶モニターを背面にしてたたむことができません。撮った写真を確認するか、ローアングルを撮る時に上から覗き込んで撮るような使い方専用です。
ミニスクリーンにフィルムシミュレーションを表示させるのは、カメラ背面にフィルムパッケージを切って入れておくフィルムカメラの使い方に似ていて良いな、と思います。
ボディ
カメラの骨格はチタンとの情報です。これは本当にすごいですね。
FUJIFILMのカメラは、X-Pro2などのマグネシウム合金でも黒々しく高級感があったのにさらなる進化です。
チタンはものすごく軽いけど丈夫。さらには肌触りが良くて高級感が感じられる素材です。
チタンのボディはデジタルカメラでは採用例がありません。なぜ採用されないかと言うと、強度があるがゆえに扱いづらいし、放熱性が良くないと言う理由からのようです。さらにはコストの問題もあります。(ライカでチタンボディ採用例があるらしいです。ただし限定モデルのみ)
チタンボディのフィルムカメラはいくつもあって、例えば有名どころだとCONTAXのTシリーズ。超高級コンパクトフィルムカメラと位置づけで、未だに人気があるカメラです。
さらに日本製という情報があります。
現在、価格はまだ発表されていませんが、一体いくらの高級カメラになるのでしょうか。
ある意味革新的なカメラです。
ラインナップ
カラーは3種類。
・DURA Black
・Black
・DURA Silver
DURAとあるのはデュラコーティングのことで、非常に強い対傷性がある特殊加工が施されたモデルです。単なるブラックにも2種類あるのが特徴です。
スペック
スペック的には今分かるところではX-Pro2からのものすごい大きな変化は無さそうです。注目すべき変化だけ書いていおきます。
フィルムシミュレーション
現行機に搭載されている「PRO Neg. Hi」や「PRO Neg. Std」と言うプロ向けのシミュレーションに加えて、「Classic Neg. 」が新たに追加になります。
これは昔のネガ風と言うイメージらしいのですが、どんな感じになるか全く分からないので気になるところ。
ボディ内Raw現像
カメラ内でトーンカーブや、明瞭度の調整ができるようになるのではないかと言われています。このことにより微妙な調整が可能になり、思い描いた色に近い写真が撮りやすくなるでしょう。
期待とは違うけれど
このカメラの外観やスペックをパッと見た時に思ったのが、高級志向に向かったなぁということ。
X-Pro1、X-Pro2やX-T1、X-T2が国産だったのに X-T3 や X-H1 が国産では無くて非常に残念に思ったユーザーはたくさんいるのではないでしょうか。 (X-H1は国産です)
X-Pro3に国産を期待していた人が多かったと思うので期待に応えたとも言えるでしょう。
さらにボディがチタン性、傷に強いコーティングといった高級カメラ化は誰が予想したでしょうか。
X-Proという所有感満たされるカメラにはそれぐらい期待を超えるぐらいの趣味性を持たせてくれて良いなと思っています。ただし価格はどうなってしまうのか、非常に気になるポイントです。
ボディ内手振れ補正が搭載されなかったのは良かったです。それによってボディが大きく重くなってしまったら意味が無いですし。
ただ1つ考えるべきことがあります。
ボディの大きさはX-Pro2とほとんど同じまま、チタンボディによって軽量化が図れたのに1つ思いもよらない外観になりました。
個人的にX-T3やX-H1のようなチルトスクリーンはできれば必要ないなと思っていたのですがまさかの半分だけ回転する背面モニターです。これはFUJIFILMの思いもたくさん詰まっている仕様だとは分かりますが、正直使いづらいのではないかと思ってしまいます。
いっそのこと完全に回転するモニターか、X-Pro2と同じように動かないモニターの方が良かったなと思います。
できるだけファインダーを覗いて被写体と向き合い、デジタル化が進む時代に、カメラ本来の楽しさを忘れないで欲しいという願いが込められているのは十分伝わります。
しかし、その大事なことと引き換えにカメラを持ち出すことが少なくなっては意味がないのかもしれません。
このことに関しては良くもあり悪くもある点。使ってみないと誰もカメラを分からないという感じでしょう。
だからこそ僕の意見としては、FUJIFILMの革新に対して賛同もするし、反対もする。けれど時間とともに本当の価値が広まっていくから、あまり強くは言いません。
まとめ
X-Pro2の発売から3年。ついに出ます「X-Pro3」
X-H1や他のFUJIFILMのカメラとは良くも悪くも全然違ったカメラ。
X-Proのスタンスをこれでもかと主張したカメラであり、さらに一歩、いやそれ以上に進んだカメラです。
ネット上でいろんな情報を見ているとライカのM10-DやM-Dの真似をして作ったのではないかと書かれています。僕はそんなことはないと思います。
ライカはこう言います。
「1枚撮るごとに背景モニターを見る所作がスマートでない。カメラマンであれば誰でも扱える機械式ライカの簡単さを目指した」
確かにライカとそれらと液晶モニターを見ないで撮影するというコンセプトは似ていますが、X-Pro3にはちゃんとモニターがあります。誰もが想像しなかった背面液晶モニターの回転。
つまりライカを超えるような革新的なカメラなのだと認識させられます。
いろんな意味で期待を裏切られたカメラが楽しみで仕方ありません。
話の本筋にあまり関係ない細かな話ですが、チタンボディのデジタルカメラはライカが限定モデルで複数出しているので、採用例がないは厳密には誤りです。
確かに調べてみるとライカのデジタルで限定でいくつかチタンボディがありましたね。
初めまして、いつもブログを楽しませて頂いております。X-Pro2とX-H1ユーザーです、今回のX-Pro3に関して、、、私はかなり肯定的に思っています。まぁかなり独自路線を行く事になりますが、それはそれで良いのではと思います。価格次第ではX-Pro2から乗り換えたいとも思っています。
それと、、、今回のX-Summitはあくまで開発表明で10月23日に正式発表だと思います。発売日は10月23日に同時発売かもしれませんが、、、多分もっと遅くなると思います。
もう一点、X-H1は私が買った時点(2018年6月)の段階ではMade in Japanでした、、、おそらく今も日本製だと思います。
初めてのコメントでなんだかアラ探しばかりしたようで、申し訳ございません、、、、今後ともブログを楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
僕自身もこういうことを書いてはいますが、非常に可能性を秘めたカメラになるのではないかと思っています。X-Proシリーズの後継機ではありますが、進む方向はやや違ったところといったカメラですね。
10月23日は確かに発売ではなく、発表でした。失礼いたしました、訂正しておきます。
となると発売はもう少し先かもしれないですね。FUJIFILMのページのカウントダウンを見ながら楽しみにその日を待ちたいと思います。
X-H1の件も国産の間違いでした。X-H1を所有しておきながら勘違いしておりました。
貴重なご指摘、ご意見ありがとうございます。