2018年も残すはあと数日。1年を振り返る時期になってきました。
いつもこの時期になるとデスクでPCをカチカチとやりながら振り返り、今年はどんな1年だったかなとか、来年はどんな1年にしようと目標を考えます。
そんな時に僕にとって絶対に必要なのが写真で、いつも記憶を鮮明に思い出させてくれます。思い出す事によって幸福感が訪れたり、次につながるようなこともたくさんです。
いざ2018年を写真で振り返ってみると、今年もたくさんの旅と写真と好きな事に囲まれていました。
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美しい風景とともに
今年の写真はスナップ写真よりも風景写真が多いなという印象。
海外好きな僕が一度も行かず、国内のいろんな場所で撮影してきました。日本の魅力を再発見できた気がしています。それでもやっぱり海外に行きたいので、来年はたくさん海外に行こう…
毎年4月の終わり頃、田んぼに水が張られた頃に山に登って見るこの風景。僕のお決まりとなってきています。
昨年も同じ場所で同じような写真を撮って載せたのですが、自分自身何も変わっていないようでも、写真には現れてくる。
環境が変わったりしても、いつまでもずっと毎年この場所で撮り続けていきたいものですね。
イチョウの黄色が美しすぎて、しばらく写真を撮るのも忘れていた秋のある日。
秋は紅葉も撮るし、スナップも撮るけれど、僕の一番はやっぱりイチョウ。晴れた秋の青空と黄色の葉っぱが本当に好きなんです。
今年は芸術にもたくさん触れました。ここは新潟県の清津峡。
美しい自然と、国内外の芸術家の作品のコラボが多数展示される「大地の芸術祭」というイベントが今年行われていました。
写真も芸術の1つかと思うのですが写真以外の芸術を見て、なんだかいろんな写真のイメージが湧き、創造性が高まったというか、新しい考えが浮かんできた2018年でした。
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季節感を感じる
四季がはっきりとある日本はそれぞれが全部違っていて、それぞれが素晴らしい魅力を持っています。
せっかく日本にいるのだから日本らしい四季を少しでも残していこうと、季節感のある写真をたくさん撮ってきました。
今年は年初から旅に出かけて写真を撮っていました。
古くからの歴史が残る街「飛騨高山」僕が好きな分野であるストリートスナップが映える場所であり、何を撮っても楽しいと感じさせてくれる街です。
道路脇に気が均等に植えられていて、何もない田んぼ道に長く続く一本道。シンプルかつ、考えれば考えるだけ世界に入り込んでいきそうな、こんなに好きな風景はなかなかありません。
この風景は撮りに行ったわけではなく、道を間違えて偶然通った道です。あまりの素晴らしさに何十分もずーっとカメラを構えてここにいました。
思うのは意気込んで撮りに行く写真よりも偶然が生んだ写真の方が、後から振り返った時にストーリーが鮮明で、何より好きだなって思えるということ。偶然を逃さないためにも常にカメラは持っておくべきだなと思います。
写真の構図はたくさんのものがありますが、ここ最近は「左右対称」が好き。変に気取ることもなく、正々堂々と正面から勝負する感じが左右対称にはある気がします。
これも年をとったことにあるのかなぁ。かっこつけずにシンプルに。人間的に角が取れて、丸くなってきたのかもしれません。
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それぞれに物語がある
出来が良い写真にも、出来が悪い写真にもすべてに物語が。
それは自分しか知らないものばかりで、その物語を想像して見る人の発想が膨らむ写真を撮るような写真家になりたいですね。
極寒の中震えながらファインダーを覗いて撮った、白川郷の写真。寒くて途中で諦めました。
僕はあまり絶景とか、風景写真とか撮らないので、いろんなところにアップされているものすごい写真とか撮るような人はすごいなといつも感心させられています。
何気なく撮ったススキの写真。
ススキは秋の象徴で、生命力が強い植物。気づくとカメラがススキの写真でいっぱいでした。
そこからも生命力を感じてしまいました。
これも大地の芸術祭。トンネンルには不気味なオレンジの光を放つものがいくつも並んでいました。
作者の真意は見る人に委ねられるもので、この作品を見たとき「風の谷のナウシカ」の王蟲(オウム)を思い出しました。王蟲は森を守る生き物で、このあたりの豊かな自然を守ろうとするようなそんな作品に感じられました。
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写真撮影はずっと続く
生きている限り撮影は続くと思います。
かっこいい言い方をすると、「生きた証」
気づくと秋の写真ばかりですね。今年の秋はたくさんの良い写真が撮れたような気がします。
この日は天気が悪かったのですが、雨に濡れた紅葉の赤と背景の少し暗い自然の緑がいい感じに写っています。前後をぼかして奥行きも出ている感じもまたgood。
太陽が出た青空ももちろん良いですが、天気が悪い日もそれなりに味があるので、雨だからといって写真を撮りに行けない!ということはないんだなと思います。
またも生命力が感じられるススキ。
雲の間から出てきた太陽に照らされてピカピカと光っている、僕が好きな写真。多少オーバーで白く飛んでいますが、それもまたいい感じ。
写真は第一に光を操るもので、自分が思った通りの露光で撮れたときには、写真を撮ってるなぁと感じるところ。
たまには面白い現像も。
最近Raw現像にはまっていて、毎日のようにLightRoomを使っています。
この写真は彩度を落としモノクロ調にして、オレンジ色と、黄色だけを強調、さらにコントラストを上げたり、他にもいろいろやったりしています。
FUJIFILMはjpegでも良い色が出てそのままでも全然良いと思うのですが、僕がRaw現像をするのは見たときの色に近づけたいと思うことが多少と、その他のほとんどの理由は単純に面白いから。
撮った後いろいろできるのがデジタル写真の良さだと思うので。
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楽しいから撮り続ける
結局は楽しいんです。
カメラのことを考えている時も、いろんな種類のカメラを家電量販店で触っている時も、撮影している時も、撮り終わって現像している時も、自分なりのコメントをつけてwebにアップする時も。
傾いてドリフトしているランクル、これ本物の車なんですよ。
改めて芸術の素晴らしさと、僕は芸術が好きなんだなと発見できた1年でした。
人が考えもしない発想や、何もないところからモノを考え出したり、そういったクリエイティブな人間を目指したいなと気づいた1年でもあります。
道に座って話し込んでいるおばあちゃん達を望遠レンズで。
僕はモノクロが好き。モノクロで撮るとそこにあるはずの色やストーリーが想像できるので、なんとなく奥が深い写真になるような気がしています。
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2018 × 写真
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こんな感じで2018年に撮った写真でした。
2017年ともまた一味違ったものが撮れた気がします。
写真に関して、自分色というのが見えてきたような、また新しい色が出てきたような2018年。
今回はデジタルで撮った写真のみでしたが、フィルムでも月1.2本程度は撮影しています。
2019年はカメラを新く買うという目標があるので、そのことについても今後書いていこうと思います。
カメラへの欲は尽きません…。
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